当院に通院されている1型糖尿病の橋本さんが「さかえ」12月号の「読者のひろば」に記事を投稿されました。

橋本さんは当院の糖尿病患者会「アロハ」に入っておられ、「春の調理実習」や「秋の日帰りバス旅行」のイベントに参加されています。全国的な糖尿病患者の組織、「日本糖尿病協会」があり、各県にその支部があります。当院の患者会も山口県支部に属しています。患者会に入会すると、毎月「さかえ」という雑誌が日本糖尿病協会より送られてきます。外来受診日に会員の方に渡しています。「さかえ」は糖尿病のことについて、いろんなトピックスを扱ったり、患者さんの声として書かれた記事を載せています。

今回、「さかえ」12月号に橋本さんが療養の体験を「読者のひろば」というコーナーに投稿された記事が掲載されました。その文章を載せています。文章からも日頃前向きに病気と向き合っている橋本さんの姿勢がよくわかります。ただ主治医の私のことも書いてあり、そんなに立派なことはなく、もしも橋本さんの文章を読んで期待してきた人はがっかりするのではないかと思ってしまいます。関取の昇進の口上ではないですが、「主治医の名に恥じぬよう、精進していきたい。」と思います。

日頃、糖尿病のことを一人で考えると、ついつい自分の世界の中でぐるぐると回ってしまい、「あ〜しないとけない」「こ〜してはいけい」と思ってしまいます。医師や医療従事者のアドバイスも何か上から押さえつけられた義務のように感じてしまったりします。患者さん同士の話やこんな風にしていると聞いたり、読んだりすると、「そんなことあるある」、「そういう方法があるのだ」とか共感したり、新しい発見があったりします。自分のことを話したり、書いたりすると、新たな自分の発見だったり、客観的に見ることができます。「さかえ」は待合室に置いてありますので、待ち時間にサラサラっとでも見て見られたらどうでしょうか。タメになることがいろいろあると思います。興味があれば患者会に参加されてみませんか。受付に聞いてみてください。