令和3年2月5日(金)の調理実習は「豚肉の南部焼き」を作りました。参加者は3名でした。
10時に参加者の方が集まり、調理実習がはじまりました。献立説明の前に、矢野栄養士から南部焼きについての話がありました。南部焼きとは、ごまを入れたつけだれにつけて焼いた料理やごまをまぶしつけた焼き物のことです。南部地方(岩手県と青森県にまたがる地域)がごまの産地であることから、ごまを使った料理にこの名がつけられているそうです。また、ごまの栄養についての話がありました。ごまの50%が脂質ですが、そのほとんどが不飽和脂肪酸(リノール酸、オレイン酸)で、コレステロール値を下げるとされています。その後、今日の献立の説明があり、それぞれ担当をきめて、10時30分から調理に取り掛かりました。
“豚肉の南部焼き”は、豚肉を卵やしょうゆなどを入れた漬け汁にさっとくぐらせ、豚肉にごまをまぶしてオーブンで焼きます。
“ほうれん草のソテー”は、ほうれん草はゆでて4cmの長さに切ります。エリンギも同じ長さの短冊に切ります。フライパンにバターを入れて炒めて、塩こしょうで味を調えて、ミニトマトと一緒に盛り付けます。
“大根の煮物”は、大根はいちょう切り、人参は型で抜き、しょうがはせん切りにします。いかは食べやすい大きさに切ります。鍋に水と調味料を入れて、大根と人参が柔らかくなるまで煮ます。いかとしょうがを入れてさらに煮て、器に盛り、小ねぎを散らします。
“かぶの柚子みそ和え”は、かぶは皮をむいて短冊切りにし、塩をしておきます。ゆずは天盛り用にせん切りにしておきます。鍋にみそ、みりん、水を少し入れて火にかけます。少しとろっとしたら火からおろし、粗熱が取れたらゆずの皮のすりおろしを加えて混ぜます。水気をきったかぶを入れて和えて盛り付けます。
“中華風クリームスープ”は、白菜はざく切り、しめじは小房に分け、ハムは角切りにします。鍋に水を入れ煮立ったら、具材と中華だしを入れて煮ます。火が通ったら、牛乳を加えて塩で味を調えます。最後に水溶き片栗粉を入れてとろみをつけます。今回は、南部焼きの漬け汁の卵を多く割ってしまったので、残りをスープに入れました。
“伊予柑ゼリー”は、伊予柑の缶詰を実と汁で分けて、実はミキサーにかけます。溶かしたゼラチンにミキサーをかけた伊予柑を混ぜながら入れ、容器に注ぎ、冷やし固めます。今回はアラザンとレモンバームを飾りました。
12時にできあがり食べ始めました。
参加者の方が、梅の花やスイセンを持って来てくださったので、食卓がとても華やかでした。
みなさんの手際がよかったので、ご飯は型に抜いて黒ごまをのせました。参加者の方が綺麗に型に抜いてくださいました。今回のご飯は、もち麦を混ぜて炊いてあるので食物繊維が豊富です。
南部焼きの由来には、南部鉄瓶(岩手の伝統工芸鉄器)の肌に見立ててその名がついたとも言われているそうです。南部せんべいの話が出たり、由来はいろいろあるみたいです。
会話の中で、一人暮らしだと1日人と話さないときがあるという話がありました。その方は調理実習に来て、みんなと話すのが楽しいと笑顔で話されていました。そう言ってもらえると、とてもうれしいです。
3月になると、上関の河津桜が見ごろになります。ある公園では、見ごろになると多くの人が訪れるくらい綺麗な桜が咲くみたいです。春が待ち遠しくなりました。
食後のコーヒーをいただき、後片付けをし、また4月にお会いすることを約束し、13時に解散しました。
献立 6.47単位(518kcal)
ご飯 精白米、もち麦、黒ごま
豚肉の南部焼き 豚ヒレ肉、鶏卵、しょうゆ、みりん、小麦粉、いりごま
ほうれん草のソテー ほうれん草、エリンギ、バター、ミニトマト
大根の煮物 大根、人参、いか、しょうが、しょうゆ、酒、みりん、砂糖、ねぎ
かぶの柚子みそ和え かぶ、みそ、みりん、ゆず
中華風クリームスープ 白菜、しめじ、ハム、鶏卵、牛乳、中華だし、片栗粉、パセリ
伊予柑ゼリー 伊予柑(缶)、ゼラチン、アラザン、レモンバーム