令和3年9月13日(月)の調理実習は初回シリーズの2回目で、「カロリー控えめ天ぷら」を作りました。参加者は4名でした。
9時55分に集合して献立説明の前に、今回初めて調理実習に参加された方が1名いらっしゃったので自己紹介から始まりました。朝は夜中の1時から始まる方、5人子どもがいて孫が10人いますという方や、当院の木村栄養士の栄養指導を1年間受けてからHbA1cが7.0を切って、血糖コントロールが良くなった方など、皆さんびっくりされていたり、自己紹介で盛り上がりました。参加者の皆さんの意外な一面が知れたりと楽しいです。
その後、木村栄養士から献立説明がありました。今回の「カロリー控えめ天ぷら」は当院でもNo.5の中に入るかと思う献立です。天ぷらというと、カロリーが高く、糖尿病と言われたらあまり食べてはいけないもの。というイメージがありますが、今回作る天ぷらは、2008年に東大病院の栄養士さんが糖尿病学会で発表されたもので、天ぷらだけで360Kcalとなっているものです。普通の天ぷらは500Kcal〜700Kcalあるので、カロリー控えめなのが分かって頂けるかと思います。そして調理で大事なポイントは、天ぷら粉と水の量です。きちんと計量して作ることによって、カロリー控えめな天ぷらに仕上がります。 天ぷら粉も市販されているものを使う方が良いとのことでした。それぞれ担当を決めて、10時35分から調理を開始しました。
今回のメイン、天ぷらの具材は、一人ひとり、交代で切ってもらいました。今が旬のさつまいもやれんこんを順々に切って量りにのせ、献立表の通りの分量を目指します。「ピッタリにできた!」「惜しい!」と皆さん盛り上がっている様子でした。 具材を切り終わったらいよいよ揚げていきます。天ぷらの揚げ具合は難しく、集中して取り組んでおられました。出来上がりがとてもきれいに揚がっていて美味しそうでした。 天ぷらが終わって、その他の調理をしました。
かぶの酢の物では、今回はまだカブが手に入らなかったので大根を使いました。 大根と人参をそれぞれ切り分け、戻しておいたワカメと盛り付けます。今回の参加者の方が凄く綺麗に細く薄く千切りにしてくださったので、斜交いに盛り付けて、そこに食べる直前に合わせた調味料をかけていただきます。
澄まし汁では、いつもは花麩をいれるのですが、今回は生麩を使いました。だし汁としめじ、生麩が煮立ったら、調味料を加えて味を整えます。今回の味つけは薄くち醤油のみで味付けしました。
オレンジを飾り切りにし、1人2つ盛りました。南天の葉をあしらいに飾ります。この飾り切りが、なかなかむずかしくて苦戦していらっしゃいましたが、最後の方になるととても上達して綺麗な形になっていました。
12時にできあがり食べ始めました。 天ぷらがパリパリに揚がっていて香ばしくてとても美味しかったです。どのメニューも美味しくできており、とくに「大根飯」が人気でした。家でも「しょうがご飯」や「たこ飯」を作るけれど、大根飯は初めて食べたけど凄く美味しいと言って頂けました。今回大根葉が手に入らなかったのでカイワレを使いましたが、相性が良くて色も綺麗でした。他にも、栗はどうやって食べるのが美味しいのかというお話から栗の話になりました。以前は生の栗の皮をむく内職があり、なかなか給料が良かったのだそうです。渋皮を付けたままワインと砂糖で煮たり、小さい栗は甘い事など色々なお話がありました。
前回の調理実習で自家製の焼肉のタレを作ると言われていた方が、タレを作って持ってきてくださいました。楽しみにしていたのでとても嬉しかったです。皆んなで味見をして、タレの作り方を教えていただきました。万能なタレで、お肉を朝浸けておいて、晩に焼いて食べても良いし、チャーハンや野菜炒めなど色々な料理に使えるという事で、家に帰って料理をするのが楽しみになりました。
後片付けをし、集合写真をとって、また次の11月にお会いすることを約束し、13時過ぎに解散しました。
献立 6.53単位(522kcal)
大根飯 大根、米、だし汁、酒、みりん、食塩、カイワレ
天ぷら えび、さつまいも、かぼちゃ、れんこん、しいたけ、しそ、ししとう、天ぷら粉、油、大根おろし、しょうが、めんつゆ
カブの酢の物 カブ、にんじん、わかめ、酢、パルスイート、しょうゆ
澄まし汁 花麩、しめじ、みつば、うすくちしょうゆ
果物 オレンジ