2020年1月から中山道69次を京都から東京へ552.2キロ「走って中山道」を始めました。今回第6弾、令和4年6月5日（日）に岐阜県45番目中津川宿から長野県41番目三留野宿まで20キロ走りました。

令和4年6月4日（土）
午前中診療をして、午後1時17分JR柳井駅から在来線、徳山から新幹線、名古屋から中央本線に乗り換え、前回の到着地点、中津川駅に午後6時半に到着しました。駅前の看板に「中津川は栗きんとん発祥の地」とあり、食べてみたくなりました。午後6時45分、駅前にある「シルクホテル中津川」にチェックイン。素泊まり4500円。温泉で大浴場があり、駅から歩いていけるホテルを捜しましたが無く、駅から近いことを優先しました。部屋は2階で、エレベーターはなく、階段の上にはツバメが巣をつくっており、ピーピーいながら飛び交っていました。コンビニで夕食と明日の朝食と行動食を買って、部屋でテレビを見ながら夕食。「味の素」の冷凍食品を会社の開発担当の人がこだわりを説明し、料理人が試食し、「合格」か「不合格」をする番組で、今度食べてみたくなりました。午後10時に就寝。

6月5日（日）

午前5時前に起床。天候は晴れ、暑くなりそうです。朝食を取って、準備をして、午前6時過ぎにホテルを出発しました。中山道までは、ウオーミングアップを兼ねて歩き始めました。「ごへい餅」の看板のある店をよく見かけました。今日の予定は帰りの電車の都合で、午前中に行けるところまで行き、中山道沿いの駅としては20キロ先の南木曾（なぎそ）駅としました。その次は10キロ先になり、行けなくはないですが、電車の便数が少なく、帰りが遅くなるので、次回のスタートを考えて無理はしないことにしました。

今日予定の宿は落合宿（3.9キロ）、馬籠宿（まごめ、4.7キロ）、妻籠宿（つまご、7.9キロ）、三留野宿（みとの、3.9キロ）。前半10キロが登り、後半10キロが下りのコースになっています。まずは道を間違えないことが、時間をロスしないためには大事で、所々に中山道の標識がありますが、別れ道や曲がり角では、地図で確認しながらいくので、走りながら中断が多くあり、時間がかかります。

午前7時前、坂を上りきったところに古民家風の「カフェ越前屋」と言う建物があり、まだ早く空いてはいませんが、写真を撮っていると、若い男性のYOUも写真を撮っていたので、「どこからきたのか聞くと、フランスから来たということ、フランスのリヨン出身であることなど簡単な話をしました。方向が一緒なら、もう少し歩きながら話をしたのでしょうが、逆だったので、「一期一会」といってもうまく英語には訳せませんが、一緒に写真を撮り、「良い旅を」と言って別れました。午前7時20分落合宿到着。落合宿を抜けると、石畳の上り坂があり、萩往還を思わせ、森の中の鳥の声しか聞こえない、良い森林浴となりました。

午前8時40分「馬籠宿」の到着。上り坂に沿って、旅館、食事所、おみやげ屋がならび、これまでの宿場とは違い、観光化され、観光客と思われるグループが多くいました。ちょうど出発して2時間、休憩したいところですが、ただまだ朝早いため、オープンしている店は少なく、看板には「そば」「ざるそば」「栗きんとん」「ごへい餅」とあり、特に「焼き山栗」を食べたかったですが、まだ店は開いていませんでした。「栗きんとんクリーム大福」を売っており、買って見晴らし台で休憩を兼ねて、恵那山を望みながら食ベました。

上りが、今回の最高峰、馬籠峠（標高770ｍ）まで続きます。ちょうど峠が岐阜県と長野県の県境となっていました。ここからは基本下りで、走れそうな所は膝を痛めないようにゆっくりと走りました。途中に無料休憩所があり、お茶と雨の接待がありました。係りの方がおられ、ここに住んでいるのかと聞くと、5名が当番で、出務しているそうです。囲炉裏に火も焚いてありました。コロナ前はYOUが7割くらいを占めるくらいに多いそうです。早くコロナウイルスが落ち着くことを願うばかりです。

途中の山道に、「熊出没注意」の立て看板があり、コースの途中に、熊除けのための鐘つきが立っており、効果があるのかどうかは分かりませんが、ついてみました。熊に出会うことはなかったので、良かったです。妻籠宿へ向かう途中の中山道が路肩が崩れて通行止めになっており、車道を通って下っていきました。

午前12時前に今回のゴール地点、JR南木曽駅に着きました。電車の時間をPCで調べるのに、駅名を「みなみきそえき」と入れても出てこず「なぎそ」と読むことが分かりました。電車は午前12時33分発で、少し時間があり、駅の構内に観光案内所の窓口があり、次回この駅からスタートするので、このあたりに泊まれる宿があるのか、食事をするところがあるのかなどの情報を得ることが出きました。

午後5時40分、柳井に戻ってきました。今日は半日のランでしたが、少しでも東京に向けて近づけ、次回へ向けてのこともわかりました。今日は20キロ、5時間40分でした。