令和5年3月27日(月)の調理実習は「山口県郷土料理」を作りました。参加者は4名でした。
10時に参加者の方が集まり、調理実習が始まりました。
まず始めに木村栄養士から今回の献立を立てるに至った経緯や、郷土料理は日持ちさせる為に塩分や糖分が多く、この量を減らす工夫がされているというお話がありました。
献立説明の前に「山口県出身の方はいますか?」という問いかけに、3人の方の手があがりました。3人中2人は岩国市出身で、小さいころに両親が岩国寿司を作っているところを見ていたそうです。また、今回も”いとこ煮”を知らない方が多かったです。”いとこ煮”はどんな味になるのか楽しみにされているようでした。
次に、先週の日曜日に開催された京都マラソンに木村栄養士が参加したので、その報告がありました。今回は寒く、天候も雨でハプニングも沢山あったようでした。詳しくはクリニックのホームページに記載してあるということでしたが、今回の最高齢参加者は男性が86歳、女性が81歳だったようで、木村栄養士が女性最高齢者でした。アナウンスでも、この81歳の木村僖乃さんは73歳の時に4時間08分で完走されています。女性アナウンサー「凄い方なんですね」男性アナウンサー「もうスタートされているでしょう」・・・・と、アナウンスがあったようです。4月に開催される長野マラソンにも出場予定で「頑張ります」と話されていました。
その後、献立説明があり、それぞれ担当を決めて10時25分から調理が始まりました。
”押しずし”は、錦糸卵を作ります。薄焼き卵を焼いて、冷めたら千切りにします。エビは下茹でして半分に切ります。酢蓮根を作ります。水煮のスライス蓮根を柔らかくなるまで茹で、甘酢につけます。しいたけの甘辛煮を作ります。しいたけを細かく切って、調味料と一緒に煮て冷まします。大葉は千切りにして穴子は1人2つ取れるように細切りにします。絹さやは茹でて5ミリ幅に切ります。
ボウルにご飯と酢、塩、ラカントを入れて切るように混ぜあわせて、うちわで扇いで冷まします。押しずしの型にレタス、ご飯、他の具材の順に重ねていき、これを2回繰り返します。
”けんちょう”は、豆腐をレンジにかけて水切りします。大根と人参は皮をむいていちょう切りにします。鍋に油を熱して、豆腐を崩しながら入れ、豆腐の水気が少し飛ぶ程度に炒め大根と人参を加えて炒めます。調味料を加えて、大根に味が染みるまで煮ます。
”いとこ煮”は、小豆の水煮にラカントを加えてかぶるくらいの水で柔らかくなるまで煮ます。戻した干し椎茸は、1人2つ取れるようにいちょう切りにします。
白玉粉は水を加えてこね、半量に食紅で色を付け、紅白の団子にして茹でます。だし汁に椎茸の戻し汁を加え、椎茸を入れて煮立て、薄口醤油と塩で調味し、小豆と蒲鉾を加えて一煮立ちさせました。器に紅白の団子を入れて、汁を注ぎ出来上がりです。
”ちしゃなます”はちしゃを洗って手でちぎり、水気を切ります。煮干しは頭と内臓を取って乾煎りし、粉末になるまでよくすり鉢で擦ります。そこにラカント、酢、味噌を加えて擦り混ぜます。しっかり揉み込みました。
”寒天よせ”は、柿が手に入らなかったので、代わりにイチゴにしました。イチゴをミキサーにかけます。鍋に水と粉寒天、パルスイートを入れよく混ぜ、沸騰したら2分間煮溶かします。少し冷めたらミキサーにかけたイチゴを加えてよく混ぜ、容器に入れ冷蔵庫で冷やします。
参加人数は少なかったですが、みなさんの手際がよく12時前に出来上がり食べ始めました。
初回シリーズが修了して今回からこのグループに参加された方が2名いらっしゃったので簡単に自己紹介をしました。
今回押しずしに添える奈良漬けを薄く切ってお花のようにしました。参加者の方が頑張って盛り付けてくださいました。
けんちょうを作りながら「家だとてんぷらや油揚げなども一緒に入れる」と参加者の方から教えていただきました。家庭によっていろいろな味があっていいなと思い、作ってみたいと思いました。
”寒天よせ”がみなさんにとても好評でした。前回いちごで作った時は食感が少し固かったのですが、寒天の量を1/3ほど減らして作ると、ゼリーみたいになめらかな食感になりとてもおいしかったです。いちごの色も濃くきれいな色で春らしいデザートになりました。
いろいろな所で桜が開花していますが、参加者の方から大島の”瀬戸公園”は満開ですごくきれいだと教えていただきました。大島は千本桜があったりと桜もきれいですが、最近は飲食店も増え、休日になると車やバイクがすごく多いという話になりました。知らないお店や行ったことのないお店もあるので、機会があれば行ってみようと思いました。
食後に、木村栄養士が抹茶をたて、一緒に「ひがしや」の和菓子をいただきました。今回の和菓子は「里桜」という和菓子で、見た目は淡いピンク色がとてもきれいでした。中の白あんは少し濃いめのピンクに色付けされており、そこに刻んだ桜の葉が練りこまれていました。黒文字で切ると桜の葉の香りが広がりました。食べると甘さが控えめなあんこと桜の葉の塩気がとてもよく合いすごくおいしかったです。
後片付けをし集合写真を撮って、次回5月にまたお会いすることを約束して、13時過ぎに解散しました。
献立6,68単位(534kcal)
押しずし 米、蓮根、サニーレタス、干し椎茸、しそ、たらでんぶ、焼き穴子、えび、絹さや、卵、濃口醤油、ラカント、酢、塩
けんちょう 木綿豆腐、大根、人参、油、いりこだし、酒、ラカント
いとこ煮 ゆで小豆、ラカント、蒸し蒲鉾、干し椎茸、白玉粉、食紅、塩、薄口醤油
ちしゃなます サニーレタス、煮干し、麦味噌、ラカント、酢
寒天よせ いちご、パルスイート、粉寒天