ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2023.04.27

スペイン・サンチィアゴ巡礼2023(第3弾ー5)

4月27日(木)現地時間(日本時間から7を引く)
今日はブルゴスから、予定していた町オルニージョスのアルベルゲが全て満室で、さらに10キロ先のオンタナスまで、31.2キロ歩きました。

午前3時半に目が覚め、トイレに行きそのまま起きることにしました。部屋は暗く、食堂もアルベルゲ管理で電灯のスイッチが無く、枕元の小さなライトとヘッドランプで、HPの記事を書くことにしました。
午前5時半やっと今日までの記事を書くことが出来ました。周りの人も起き出して、部屋の電気は消えていますが、トイレや身支度を始めています。一般的なルールとして、アルベルゲは午前8時までには出発しなければなりません。

早朝、ベッドとヘッドライトで記事を書く
アルベルゲ;正面の茶色い建物の裏に5階建ての建物

午前7時、下の食堂でボカシージョとサンドイッチ、自動販売機でオレンジジュースを買って、朝食にしました。ボカディージョの量が多かったので、半分は昼ご飯用にしました。今日はメセタと呼ばれる広大な草原の大地を通っていきます。今日は21キロ先のオルニージョス デル カミーノの予定。その次の町はさらに10キロ先になります。ブルゴスは大きな都市で見どころが多くあり、多分観光も含めて多くの遍路の人が宿泊します。ブルゴスからスタートする人は大体オルニージョスを目指します。アルベルゲの数が多くなく、部屋が空いているか心配なところです。準備をして、午前8時にアルベルゲを出発。大聖堂の横を通り抜け、数名の中学生くらいの女子達が私服で通学しているのとすれ違いました。昨日のアタプエルカの朝食で一緒だった韓国から来て、レタスをもらった女性も歩いており、身軽な服装だったので、荷物はタクシーで次の予約したアルベルゲに送るサービスを利用しているのでしょう。写真を撮ってあげようといわれ、お互いに撮ったりしました。道沿いにある遍路をしている人の形をしたサインにいろいろ色づけされて、興味深いデザインになっていました。ブルゴス大学の横を通り、公道で分散された区画の中にあり、大きな大学でした。

ブルゴス大学

午前10時50分、タルダージョスの町に着きました。バルで休憩することにして、カフェオレとリンゴのタルトをいただきました。同じテーブルにパリから来た男性といっしょになり、ブルゴスのアルベルゲで見覚えのある男性でした。フランス語のことを聞いて、「クロワッサン」の発音についてたずねました。カタカナ的には「コアソン」で「コ」が喉の奥から出す感じです。今度、フランス人と話すときに、発音した単語が何か分かるか試してみます。本では馬で遍路をする人がいるとありましたが、今回初めて、馬で遍路をする人を見ました。話をしたわけではありませんが、馬の餌や水はどうしているのか、興味があります。

タルダホス
ここでフランス人と同じテーブルで休憩
馬で巡礼をしている人

これからメセタ(大地)の始まりで、少しずつ上りが始まりました。本には「見渡す限りの草原で、一本道が遠くまで続き、ある意味平坦ではあるが、なかなか着かない、きつさがある」とありましたが、実感がわきません。これは後でイヤという程わかりました。午後1時10分、坂を上りきったところ、17.1キロ地点、日も高くなり、暑くなり、のども渇き、ペットボトルの水も少なくなってきました。昼ご飯として、ボカディージョを食べ、休憩しました。次の宿泊予定のオルニージョスまで、あと3キロ、1時間くらいです。なだらかなアップダウンはありますが、麦畑だけの平原です。白い土の道がその中を続いています。

これから先の道
これまで来た道

風力発電の風車がズーと先に目えます。大体風車は山の頂上にあり、そこが大地の境目、そこから下り坂が始まり、その先に次の町があるはずです。なかなかそこに近づきません。口の中がカラカラになり疲れがたまってきます。やっと下り坂になり、午後2時20分に目的のオルニージョスにつきました。数件しかないアルベルゲの前を通るとたぶん「満室」と書かれた張り紙が入り口にされていました。直接聞いてみると、やなりいっぱいとの返事。最後のアルベルゲも満室で、「この先は5キロ、さらに5キロ先にアルベルゲがあり、そこまで行くしかない」との返事でした。

オルニージョスの町の入り口(宿がなく、10キロ先の街まで行くことに)
次の町まで同じような景色の繰り返し

この暑さともう一度、標高差150mの上り坂を越えなくてはなりません。まずは5キロ先にあるアルベルゲは1つだけ、ベッド数は12で、空いている可能性は低そうです。似たような状況と思われる人が同じようにトボトボと歩いています。1時間半、巡礼路から300mくらい横に入った草原の中にポツンと1軒家が見えました。近づいていくと途中抜いていった男性3人組が建物から巡礼路に戻ってきているのが見え、たぶん空いていなくて、戻っているのだろうと思いながら、合流地点で、やはり空いていなかったこと、ただ水はもらえることを教えてもらい、合流地点にザックをおいて、ペットボトルだけもって建物に行き、水をもらい戻ってきました。これで、水は確保、時間も遅くはないし、次のところはアルベルゲがいくつかあるので、たどり着けばなんとかなるので、前に足を進めます。草原とずっと先に見える風車、十分大地を体感できました。

午後5時20分、すり鉢城の谷間に教会を中心に、石造りの集落が見えてきました。村に入り、最初のアルベルゲ(Juan de Yepes)の前を通り過ぎようとすると、アタプエルカのアルベルゲで同室だった台湾からの女性が声をかけてきて、運良く空いていました。これで宿泊場所が決まり、一段落です。

オンタナスの町

31.2キロと長い距離の一日になりました。一人13ユーロ、夕食は13ユーロでした。コーラも買って、のどの渇きを潤し、体は汗が乾燥し塩を噴いた感じで、まずはシャワーを浴びることにしました。

手洗いで洗濯をして物干しへ

シャワー室は男女各1つあり、入り口にドアもあり、前室もあり、着替えも置けて、よかったですが、前室とシャワー室間にカーテンが無く、シャワーは天井へ固定されて、シャワーが前室まで飛んで、前室の床が濡れてしまいます。なかなか100点満点とはいきません。
洗濯機はなく、手荒いのみで、洗濯石鹸でTシャツを手荒いし、体拭きタオルは水洗いのみで、外に干しました。もう午後6時過ぎですが、日は強く、高いので乾きそうです。

午後7時からレストランで夕食、今日のメニューは、一皿目がサラダ、二皿目がパエリアでした。4人掛けのテーブルで2人のドイツから来た男性と一緒の夕食となりました。パエリアは直径1mくらいある専用の鍋が運び込まれると、みんな写真を撮っていました。お互いに話をしながら、今日のことやこれまでの巡礼のこと、自転車でサンジャンピエドボーをスタートしたそうです。5月9日頃、ゴールの予定だそうです。楽しい時間を過ごし、最後に一緒に写真を撮って別れました。

大きなパエリア
自転車で巡礼をしているドイツから来た2名と一緒に夕食

外はまだ明るく、洗濯物も乾き取り込み、今日は明日の10キロ分を歩いたので、明日は歩く距離は少な目でゆっくりし、朝食も午前7時から食べることにしました。同室の男性はイタリアミラノから来ていて、明日は28キロくらい歩く予定だそうです。今日も色々あり、よく歩いた1日でした。午前9時10分就寝しました。
今日は31.2キロでした。