ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2023.04.29

スペイン・サンチィアゴ巡礼2023(第3弾ー7)

4月29日(土)現地時間(日本時間から7を引く)
今日はサンアントンからボアディージャ デル カミーノまで、23.1キロでした。思わぬハプニングが起こり、忘れないイベントとなりました。

午前5時に目が覚め、外はまだ暗くヘッドライトを持っていっぺん外に出てトイレのあるところまで行き、ベッドに戻って来ると、隣のベッドのマットレスがなくなっています。本来ならこのまま起きて昨日の記事を書くところですが、電灯がないので、そのまま寝袋に入りうとうとしました。

外にマットレスをひいて寝ているオランダの男性

午前6時にベッドから出て、外のベンチで、記事を書くことにしました。そうするとマットレスが外に出て、その上に毛布がかぶせてあり、誰か外で寝たの?と思いながら記事を書いていました。他の人もぼつぼつ起きて、トイレに行ったり身支度をし始めました。結局外で寝ていたのはオランダから来た男性で、星が見えるからと、毛布を2枚持ってきていていつも外で寝ていると行っていました。

昨晩、アントニオが明日は午前7時半から朝食、隣町の教会で午前8時半からミサがあると言っていました。女性二人が早めに出発して、モルドバの親子、オランダの男性と自分達の5名でフランスパンとコーヒーで朝食をとりました。

食堂で朝食

そこでモルドバの男性といろいろ話して、昨日話していたモルドバ人で日本語訳された著書の表紙の写真をスマホで見せてくれた。モルドバの親子といっしょに写真を撮り、午前8時35分の出発となりました。別れ際に「柿の種」と「おかき」の小袋をあげたら、喜んで、自分のインスタグラムに載せると言っていました。遅くなりミサに出ることは出来ませんでした。

モルドバからきた母親と息子さんと一緒に出発前に撮影。

今日のメインイベントは次の町「カストロへリス」の山の上の城と教会の風景をスケッチすることです。サンチアゴ巡礼の紹介で、ここの風景の写真がよく掲載されています。途中の道から、朝日を浴びる風景を10分くらいで、スケッチしました。スケッチをしていると通りすがりの夫婦の人が声をかけてきて、アメリカのバージニアから来たことがわかり、自分達も2年間住んでいたことを話し、こんな所で共通点があることに驚き、一緒に写真を撮りました。

アメリカ、バージニアからきた夫妻と一緒に

山のふもとを回りながら、次の難関の一つ「モステラーレスの丘」の上りです。標高差100mの丘を急な上り坂が1キロ続きます、自転車で来たグループも押して上がっています。登り切ると、通ってきた壮大な景色を眺めることが出来、ベンチがあり一休みしました。モルドバの親子も先について休憩していました。休んでいると、若い日本の女性(ハルカさん)その後男性も上ってきて、自己紹介をして、少し話をして別れました。後で何度が出会うことになりました。

今から「モステラーレスの丘」越え
やっと丘の頂上へ

午後1時20分、イテロの町に到着。土曜日のせいなのか、バルが開いておらず、スーパーの前にイスとテーブルが出て、休憩している人がおり、そこで休憩と昼食にしました。スーパーでハムとチーズのボカディージョを注文しそこで作り、コカコーラと一緒に食べました。歩くと炭酸系の飲み物がほしくなり、多くの人がコーラを飲んでいました。

イテロ デラ ベガの入り口
ハムとチーズのボカディージョで昼食

次の丘を越えて、午後3時過ぎにボアディージョ デル カミーノの町に到着。そこで今日のサプライズが起こりました。これから泊まる宿探しです。最初の「En el camino」というホテルも併設されたアルベルゲに行ってみました。受付の列に並び待っていると、二人前の男性がもうベッドの空きはなく、フロワーにマットを敷いたのでよければあると言っていました。迷っていましたが、それにしていました。自分たちもさらに先まで行ったり、外で野宿をすることを考えたら、それでいいと思っていました。自分たちの順番が来て、「二名お願いします。」というと、承諾されて、クレデンシャルとパスポートを見せて、二人で24ユーロを払いました。後ろにも順番を待っている人たちがおり、受付の男性(エド)が日本語で「ちょっと待ってください」と言われ、横で待っていると、氷の入った水を持ってきてくれて、もうちょっと待つように言われました。誰か担当の人が来てベッドまで案内するのを待つのだろうと思っていました。一段落着いたところで、今日は自分家の部屋に泊まってもらうと言って、歩いて5分くらいのところに連れて行ってくれました。友人のイギリス人女性(シャロン)がいるからと、家に着くとその女性が出てきて、その後の世話をいろいろしてくれました。思わぬハプニングでした。

部屋を案内してくれて、シャワーや洗濯の方法も教えてくれました。シャワーを浴びて、さっぱりした後に抹茶を飲みませんかと誘ってくれて、台所で、取り寄せた抹茶と茶碗、茶筅などを準備して、自分もインターネットで勉強したが、やるところを見せてくれと言うことで手本を見せて、彼女自身もお茶を点てて、マドレーヌをお菓子に、おいしくいただきました。彼女は毎日飲んでいるそうです。スペインでこんな体験が出来るのもびっくりでした。

エドの家の食堂で、抹茶をたてる
マドレーヌと一緒にいただきました。

午後7時からアルベルゲの食堂で夕食が開始となり、一皿目が野菜スープとレンズ豆のスープどちらもいただきました。二皿目はビーフかチキンの選択、デザートは棒アイスでした。周りはルーマニア、マルタ島、ブラジル、韓国(キムさん)からの人と一緒に楽しくいただき、話が盛り上がりました。午後8時過ぎからは第2部の人たちの食事が始まりました。方針として、来た人たちは断らないらしく、今日は140名くらいが宿泊したようです。食事の間、激しい土砂降りの雨が降っていましたが、終わる頃には止んでいました。

アルベルゲの夕食
レンズ豆のスープ
ビーフ

食事の間にホテルで衣類を乾燥してもらったのをシャロンが取り来ていていました。十分乾いていない衣類は家の暖炉を焚いて干してありました。個室で久しぶりの1段ベッドで他の人を気にせず、寝ることが出来ました。
今日は23.1キロでした。

エドの家
暖炉で洗濯物を乾かす
泊まった寝室