ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2023.08.13

「走って中山道69次」第8弾

令和5年8月10日(木)〜13日(日)まで「走って中山道69次」第8弾として35番目薮川(やぶかわ)から28番「和田宿」手前まで行きました。台風7号のため、予定を1日短縮しました。

台風6号が九州の西側を通過し、JRに影響をおよぼし、さらに帰りには台風7号が関東方面に近づいており、帰りのJRも心配なところです。昨年も台風の影響で、予定を早めて、帰りました。今回、JR薮原駅前にある旅館に予約のために電話をすると、体調が悪く、今は営業をしていないとの返事でした。そのため、手前の特急の止まる「木曽福島駅」の近くのホテルを予約しました。

8月10日(木)
午前中診療をして、予定では午後1時20分発の在来線に乗り、新幹線に乗り換え、名古屋で特急に乗り、今日は木曽福島に午後7時9分到着でした。台風6号の影響で、今日は県内の在来線は不通、新幹線も午前中は運転中止や遅れて運転再開となっていました。そのため、徳山駅までは車で行くことにし、新幹線も乗れる物に乗って、現地に向かうことにしました。
午前12時前にクリニックを出発、午後1時前に徳山駅に到着。新幹線は5分程度の遅れで、予定より1時間早い「こだま」に乗ることが出来ました。5分遅れの「のぞみ」も1時間早い電車に乗れました。予定の「のぞみ」だと、名古屋に午後4時55分について、特急「しなの」が午後5時40分発で、45分の乗り継ぎ時間がありました。今回の「のぞみ」は名古屋に午後3時55分に着いて、一つ前の「しなの」は午後4時で、5分間しか乗り継ぎがありません。さらに台風の影響で遅れています。それを逃すと午後5時40分まで待たないと行けません。ダメでもと元で、トライすることにしました。すぐにエスカレーターに乗れるように、4号車から7号車に移動、ポケットには改札をすぐに通れるように切符を入れて、出口で待ちました。結局3分遅れで名古屋に到着。残り2分、改札を抜け、在来線ホームへ、走りギリギリ間に合いました。午後5時20分、本日の目的地「木曽福島駅」に到着しました。前回の時に駅前を通って行ったので、見覚えのある風景でした。歩いて5分程の予約していたホテル「木曽萬蔵の宿むらちや」にチェックイン、老夫婦で経営されていました。部屋は6城、トイレやフロは共同でした。素泊まりのみなので、夕食はホテルの人にたずねて、近くの居酒屋にいきました。信州そばを食べてみたかったですが、。おすすめが「サラダそば」だったので、それにしました。餃子、串カツセット、生ビールで3000円でした。帰りに明日の朝食用をコンビニによって、午後10時半に就寝。

木曽福島の宿「むらちや」
6畳一間の部屋
近くの居酒屋で夕食「サラダそば」

8月11日(金)
午前5時起床。朝食を取り、出発の準備をして、木曽福島駅を午前6時8分発の電車に乗り、6時22分薮原駅着。準備をして、午前6時40分スタート。天候は晴れ、暑くなりそうです。今日の予定はは30キロ先の塩尻まで。まずは標高1197mの鳥井峠越え。石畳の道と森の中に入っていきました。

薮原駅
鳥居峠の始まり
薮原の街の眺望

途中から土の道となり、何カ所か熊除けの鐘も設置され、鈴は持ってきていなかったので、念のためにならしておきました。7時45分峠の頂上に到着。峠を下ると「奈良井宿」の町で、神社ではお祭りの準備をしていました。古い町並みが保存され、昨年の8月の時に宿の予約の電話を入れましたが、どこもいっぱいでした。観光客も多く歩いており、観光スポットとなっていました。

奈良井の神社でお祭りの準備
奈良井の古い街並み


9時30分(11キロ地点)「道の駅なかがわ」があり、休憩。クラフトジンジャーエールと言うのがあり、飲んでみました。スパイシーな味でした。道の途中にも「うるしの里」と看板や漆器のみせがありました。「木曽うるし」という弁当箱や長野オリンピックのメダルにも使用されたと展示や販売がされていました。

木曽漆の漆器
木曽漆を使った長野マラソンのメダル
クラフトジンジャーエール
塩尻のぶどう園


10時40分、JR贄川駅で休憩していると、東京から車で来ている夫婦と、「今日はどこから出発したか?」とかの話をして、ご主人はこの先にある「岩村田」出身で、奥さんは親が転勤族で「山口中学校、山口高校」卒業であることがわかり、意外なところで共通点がありました。途中、駅を休憩地点して進み、塩尻市内に入ると園が道沿いにあり、ぶどう狩りと看板がありました。午後3時本日の宿泊場所で、昨年も泊まった塩尻の「ホテル中村屋」に到着しました。

今日は午後4時半から女子のサッカーワールドカップの準々決勝、スエーデン戦があり、入浴して、洗濯をして、その間にコンビニに今日の夕食と朝ご飯を買いに行きました。昨年ホテルの隣に元祖山賊焼きの店があり、予約いっぱいで別の店で山賊焼きを食べました。行ってみたいところですが、空いているかどうかも分からず、疲れており、テレビ観戦しながらの夕食にしました。PKやフリーキックが入っていればというばめんもありましたが、これまでのように、特に前半は、相手に足を出されて、パスが通ってシュートと言う場面もなく、残念ながら2対1で負けてしまいました。中山道の疲れと敗戦の落胆で、午後8時には就寝。今日は31.2キロ、8時間20分でした。

鳥居峠越え

8月12日(土)
早く就寝した分、午前3時40分に目が覚め、食事をして、準備をして、暑くなる前に出発することにしました。今日は塩尻峠と和田峠の二つの峠越えがあり、特に和田峠は中山道の中でも距離(下諏訪宿と和田宿の間が22キロあり、峠はその中間地点にあり前後に民家などない)と標高(1531m)と難所となっています。台風7号が東海地方に向けて接近しており、8月14日(月)に北陸新幹線、東海道新幹線で帰る予定です。15日(火)が台風の本州上陸のようですが、14日も計画運休や間引きがあるかもしれないので、1日帰るのを早めるのかを今日中には決めなければなりません。
午前5時15分にホテルを出発、塩尻本陣の前を通り、出発して1キロをすぎると徐々に上りが始まり、塩尻峠はもっと先なのにこのまま上り坂が続くのと思いながら、結局そのまま標高1050mの塩尻峠まで、上りが続きました。振り返ると穂高連峰をみることができました。

塩尻のホテル中村屋
西側に穂高連峰
峠を下ると諏訪湖が見えてきました。

峠を下っていくと諏訪湖が見えてきました。中山道は諏訪の町の北側を通り、諏訪大社下社秋宮の横を通り、和田峠に向かいます。コンビニはなさそうなので、あらかじめ水は多めに準備しておきました。峠までが11キロ。
主に車道の横の歩道や白線だけの所を進み、所々わき道にそれて行きます。途中「木落とし坂」というところがあり、諏訪大社で満で6年に一度(寅年と申年)に開催される大祭で、御柱を坂に落とし、男性が木にまたがって下る「木落とし」が、時々テレビで放送されているのを見たことがあります。上から見ると真下に落ちるような急な坂で直ぐ下には道路があり、ここでやるのと言う感じでした。もっと広いところで、ちょうどスキーのジャンプのように、下は広久なっているのだと思っていました。帰って調べると諏訪大社にも秋宮や春宮などあり、いくつか木落としの場所はあるようです。今度テレビで見る機会があれば、また違った感じだと思います。

諏訪大社の木落とし坂
御柱

「木落とし」のYouTubeの動画;下から見るとあまり坂の急な感じがわかりません。
https://www.youtube.com/watch?v=g-gG3PTVDIU


延々と車道の上りが続きます。陰もなく、照り返しもあり、水分摂取量が増え、残りの水分の取り方も気をつけないと行けません。自動販売機もありません。峠1.5キロ手前からいわゆる登山道に入りました。横には川が流れています。水もだんだん少なくなり、下に降りて、水をくみ、顔や手足を冷やしたいところです。途中運良くわき水の「水呑場」があり、冷たく、顔を洗い、飲んでみても味は問題なく、ペットボトルにも入れて、水問題は解決しました。上は笹の道が続き、よく昔の殿様が参勤交代で上ったなと思いました。笹は刈ってあり、中山道の保存会の方達がボランティアでされたのにはありがたいことです。午後2時、和田峠の頂上(標高1531m)に到着しました。

延々と続く車道の上り坂
和田峠の頂上

これからは下りが主で、急であったり、石ころだらけだったりしますが、緩やかなところはゆっくりと走って下りました。午後3時半から5時までの間に民宿に電話をすると、今日泊まる民宿の方が車で迎えに来てもらえるので、午後4時まで行けるところまで行って電話をすることにしました。午後4時に電話をして、午後4時15分に迎えの車が来て、民宿「みや」まで送ってもらいました。送ってもらう車中で、諏訪の「木落とし」のことをたずね、道路まで木が落ちることはないようです。あんな狭いところで、ほとんど真下に落ちる感じで、途中でみんな落ちてしまうことが多いようです。「和田宿」のあるこのあたりに泊まるところが少なく、助かりました。午後4時半に民宿に到着。台風7号は14日はギリギリ午前中はなんとかなりそうな感じですが、新幹線がどうなるか分からないので、今日で中山道は終了し、明日(13日)、予定より一日早く山口に帰ることにしました。明日は車で佐久平駅まで送ってもらうことにしました。明日泊まるホテルにもキャンセルの電話を入れ、台風の為なので、キャンセル料はなしになりました。

民宿の夕食

シャワーを浴びて、明日帰ることにしたので、洗濯はなしにして、エアコンを入れて休憩。午後6時半から夕食。食事をしているのはほかに一人。ほかに宿泊客はいるようですが、盆で和田に帰省した家族の宿泊でした。多分夕食は実家の家族としているのかなと思いました。民宿にポスターが貼ってあり、あしたは和田宿のお祭りがあるようです。
いろんな自家製の野菜の料理があり、おなかいっぱいになりました。食べた後は何もすることはなく、疲れて午後7時半には就寝。今日は32.3キロ、11時間でした。

塩尻峠越え
和田峠越え

8月13日(日)
夜は冷えると言うことで、エアコンは切って寝ましたが、暑苦しさで目が覚めることはありませんでした。早く寝た分、午前4時に起床。これまでの記事をワープロに書いたり強いて過ごし、午前5時半過ぎから民宿の回りを散歩してみました。午前6時半から朝食、卵かけご飯with納豆&ノリでした。食べながら民宿の方とこのあたりの気候、田圃に電気柵がしてないので、イノシシなどの動物の被害はないのかたずねると、山に近い方では鹿やイノシシの被害があり、柵をしているそうです。来る途中で鹿は一度見かけました。カモシカもいるそうです。

朝、民宿「みや」の周りを散歩
民宿の朝食


午前8時過ぎに北陸新幹線「佐久平駅」まで車で連れて行ってもらい、道中に浅間山や八ヶ岳を望むことがきました。明日の予定を今日に新幹線の切符を変更し、午前9時24分発の新幹線「はくたか」に乗りました。予約する時に、グランクラスがどんなのかみるために、グランクラスにしていました。2列と1列の席でゆったりして豪華でした。東京が午前11発の東海道新幹線に乗り換え、元々今日は佐久平まで行く予定で、途中に食事をするような所がないので、昼の弁当を頼んでいました。それを昼ご飯にして、東京からの新幹線の中で食べました。梅干しの入ったおむすび、魚肉ソーセージ、ゆで卵とおいしくいただきました。

北陸新幹線「佐久平駅」
はくたか「グランクラス」
民宿の昼の弁当
8月12日(土)午前10時半、27度

台風の影響もなく、午後3時18分徳山に戻ってきました。徳山駅の外に出るとムッとした暑さで、36度を表示していました。中山道も暑かったですが、24〜27〜31度程度で、800〜900mの標高があり、湿度も気温も低かったようです。
これまで次回の出発のことをを考えて、きりのいいJRの駅で終了していました。塩尻(中央本線)と佐久平(東北新幹線)の間は鉄道が無く、往復が名古屋回りと東京回りの分岐点になります。今回で佐久平まで行きたかったですが、その中間点の和田宿で中途半端な終わり方となりました。

昨年8月も台風8号の影響で、予定を短縮しました。今年も行きが台風6号の影響で在来線が不通、帰りが台風7号と、台風の合間の中山道となりました。次回がいつになるか分かりませんが、またプランを立てて、お伝えします。