ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2023.08.21

第621回調理実習「夏野菜のドライカレー」

令和5年8月21日(月)の調理実習は「夏野菜のドライカレー」を作りました。参加者は4名でした。

10時に参加者の方が集まり、調理実習が始まりました。
献立説明の前に濱栄養士から夏バテについての話がありました。夏バテを予防するためには3つのポイントがあります。1つめは、温度差、体の冷やし過ぎに注意しましょう。2つめは、生活リズムを整え、睡眠をしっかりとりましょう。3つめは、栄養バランスのよい食事、こまめな水分補給です。参加者の中で「水分はこまめにたくさん飲むようにしている」と言われている方がいらっしゃいました。栄養素では、疲労回復効果のあるビタミンB₁を積極的に摂りましょうとありました。うなぎや豚肉などに多く含まれているので今回のドライカレーには、豚ひき肉を使っています。
次にドライカレーについての話がありました。カレールウはカレー粉に小麦粉や調味料、油などを加えて固形化してあるため、脂質やカロリーが高くなります。カレールウ(1かけ)は約100kcal、カレー粉(大さじ1/2)は約13kcalなのでカロリーが約1/8になります。今回はカレー粉を使ってカロリーを控えています。また野菜は、他にも枝豆やゴーヤ、人参など家にある野菜でも大丈夫とありました。
その後、それぞれ担当を決めて10時30分から調理が始まりました。

“ごはん”は普通に炊いて、150gをお皿に丸く盛りつけます。
“夏野菜のドライカレー”は、玉ねぎは5㎜角、パプリカ、なす、トマト、は1㎝角に切ります。オクラはゆでて1㎝幅に切り、にんにく、生姜はすりおろしておきます。フライパンに油を熱し、パプリカを炒めて皿に取り出します。玉ねぎがしんなりするまで炒め、にんにく、生姜を加えて香りを出し、ひき肉を加えて更に炒めます。肉の色が変わったら、カレー粉を振って香りを出し、なすを加えて炒めます。トマトと調味料を入れて、蓋をして水分がなくなるまで煮込みます。
パプリカ、オクラ、大豆を加えて水分を飛ばしながら、炒めます。器に盛ったご飯に丸く盛り、刻んだパセリを散らし、ミニトマトとレモンを添えました。
”しらたきサラダ”は、しらたきは食べやすい大きさに切り、茹でてアク抜きをし、きくらげは水で戻しておきます。きゅうり、人参は千切りにし、きゅうりは塩揉みをして人参は茹でておきます。カニカマを手でほぐします。ボウルに材料と調味料を混ぜ合わせすりごまを混ぜて器に盛り、上からカニカマを天盛りします。

”ポン酢和え”は、きゅうりを薄切りにして塩もみし、みょうがは小口切りにします。きゅうりとみょうがをポン酢で和えて器に盛ります。
”えのきとワカメのスープ”は、えのきたけは、半分の長さに切り、ワカメを水で戻します。鍋に水を沸騰させ、えのきたけとワカメを入れ、火が通ったらコンソメと薄口醤油を加えて調味します。溶き卵を回し入れ器に注ぎます。
”豆花”は、ゼラチンをふやかし、レンジで溶かします。鍋に豆乳を火にかけ、パルスイートと溶かしたゼラチンを混ぜ合わせます。型に注ぎ、冷凍庫で固まるまで冷やします。型から抜き、黒蜜をかけてクコの実を2個飾ります。食べる時にお好みできな粉をかけていただきます。

みなさんの手際がよく、11時45分にできあがり食べ始めました。
参加者の方から”夏野菜のドライカレー”と”しらたきサラダ”が好評でした。ドライカレーは、今回も水分の飛ばし具合がちょうどよく、ごはんから落ちてなくて見た目がきれいでした。みなさん最初はそのまま食べて、途中からレモンを絞っておられましたが、「絞った方がさっぱりしておいしい。味が全然変わる」と言われていました。しらたきサラダは、「春雨より低カロリーでいい。今日作ろう」と言っていただきました。ドライカレーのルウがあまったら、食パンにのせて、上からチーズをかけてトーストしたらおいしそう!やしらたきサラダのカニカマをツナにかえてもいいね!などいろいろなアイディアをいただきました。どれもやってみたいと思いました。
ご主人が糖尿病で調理実習に参加されている方がいろいろお話してくださいました。そのご主人はスイカが大好きで、丸ごと1玉買ってきて、自分で大きめに切ってたくさん食べていたそうです。奥様は食べ過ぎると血糖値が上がるから、スイカを買うことを禁止したという話がありました。また、見えると食べてしまうから、自分のアイスは冷凍庫の一番奥に隠していると笑いながら話してくださいました。今までは散歩をよくしていたが、暑くなってからはなかなか行こうとしないので、早朝にたたき起こして歩かせるようにしていると言われていました。ご主人の事をとてもよく考えている奥様と真面目なご主人だなとすごく感じました。
木村栄養士から”食事療法のコツは盛り付けが大事”という話がありました。器や箸置きなどの食器類、食材の彩り、盛り付けなどをきちんとすると、特に男性は喜ばれるそうです。

後片付けをし集合写真を撮って、次回10月にまたお会いすることを約束して、13時前に解散しました。

献立 523.2kcal (6.54単位) 
夏野菜のドライカレー 精白米、豚ひき肉、トマト、玉ねぎ、なす、オクラ、パプリカ(赤)、ゆで大豆、生姜、にんにく、レモン、パセリ、ケチャップ、しょうゆ、食塩、カレー粉、油
しらたきサラダ しらたき、きゅうり、人参、とうもろこし(缶詰)、きくらげ、カニカマ、酢、しょうゆ、パルスイート、ごま
ポン酢和え きゅうり、みょうが、ポン酢
えのきとワカメのスープ えのきたけ、ワカメ、鶏卵、コンソメ、薄口醤油
豆花 無調整豆乳、パルスイート、粉ゼラチン、黒蜜、きな粉、クコの実