令和5年10月27日(金)の調理実習は「バランス弁当」を作りました。参加者は4名でした。
10時に参加者の方が集まり、調理実習が始まりました。
献立説明の前に、木村栄養士から今月号の”ランナーズ”にインタビューが掲載されたという報告がありました。以前インタビューを受けた時は掲載が1/2ページでしたが、今回は2ページ分掲載されていました。みなさん木村栄養士の白衣姿の写真をみて「こんな姿初めて見た」と話されていました。”脱常識ランナー”という特集で「栄養士なのに朝ごはんは食べない。好きな時に好きなものを好きなだけ食べる」と話されていました。その言葉にみなさんとても驚かれていらっしゃいました。
この辺りの本屋さんでは売り切れているところもあるみたいです。「アマゾンなどのネットショップだと買えるよ」や「本屋さんで注文したら?」などみなさん盛り上がっていらっしゃいました。
その後、献立説明がありそれぞれ担当を決めて10時25分から調理が始まりました。
”きのこおこわ”は、もち米と精白米をまぜてとぎ、ざるに上げておきます。きのこは石づきを除き、しめじはほぐし、えのきだけは3等分に切り、根元をほぐします。生しいたけは薄切りにします。ボウルにきのこと調味料を混ぜて軽くもみ、5分ほど漬けてザルに上げ、きのこと漬け汁に分けます。漬け汁に水を足して60mlにします。炊飯器にお米と調味液を入れ、きのこをのせて炊きます。
”鶏の照り焼き山椒風味”は、鶏肉は人数分に切り分けて調味料に漬けておきます。ししとうは切れ目を入れます。200℃のオーブンで15分焼き、粉山椒をふりかけて盛り付けます。
”芙蓉蟹”は、きくらげは水につけてもどし、石づきを除いてせん切り、ねぎは小口切りにします。かに缶は汁気を切ってほぐします。ボウルに卵を溶きほぐし、具材と調味料を加えて混ぜます。フライパンにサラダ油を十分に熱し、卵を入れかき混ぜながらふんわりと焼きます。
”野菜のレモン酢漬け”は、きゅうりは縦半分に切ってから3~4mm厚さのななめ切りにして塩もみしておきます。大根は短冊切り、みょうがは斜め薄切りにします。大根とみょうがを熱湯にサッと湯通しをして、熱いうちに調味料が入ったジッパー付きポリ袋に入れてよく混ぜ、流水で冷まします。水気を絞ったきゅうりと混ぜ合わせて盛り付けます。
”リボンにんじんのレンジ蒸し”は、にんじんはピーラーで5~6の㎝長さの薄切りにして半分に切ります。耐熱容器ににんじんと調味料を入れよく混ぜ、ラップをかけ電子レンジで5分加熱します。
”青菜ののり巻き”は、小松菜はたっぷりの湯でゆで、冷水にとり水気をしぼります。しょうゆをかけて軽くしぼり、海苔で巻き、一人分3切れに切ります。
”高野豆腐の含め煮”は、高野豆腐は水で戻し軽く絞って水気を切り、食べやすい大きさに切ります。鍋に調味料を入れ、ひと煮立ちして砂糖が溶けたら火を止め、高野豆腐を重ならないように入れて落としぶたをし、15分煮汁が程よくなくなるまで炊きます。
”すまし汁”は、エリンギはうす切り、三つ葉はゆでて1人分ずつ結びます。大根は5㎜厚さに切りイチョウに型抜きをして、人参は5㎜厚さに切りもみじの型で抜いてゆでておきます。大根はゆでた後に、黄色に着色した液に漬けて色をつけます。だし汁にエリンギを入れ、火が通ったら松茸エッセンスと薄口しょうゆで味を整えます。器に具材を置き、汁を注ぎます。
”スイートパンプキン”は、かぼちゃはわたと種を取り、適当な大きさに切ります。耐熱容器にかぼちゃを入れ、ラップをかけ電子レンジで柔らかくなるまで加熱します。皮を取りかぼちゃをつぶし、熱いうちにバターとパルスイートを加えてよく混ぜます。分量をラップに包み茶巾でしぼります。ナンテンの葉を飾りました。
みなさんできのこおこわとおかずをそれぞれお弁当箱に詰めました。
12時にできあがり食べ始めました。
今回、参加者の方からいろいろ差し入れをいただきました。1人の方は家で飼っているニワトリの新鮮な卵を持って来てくださいました。早速”芙蓉蟹”に使わせていただきました。卵黄がきれいな黄色でとてもおいしくいただきました。
もう1人の方は、すだちと栗の渋皮煮を持って来てくださいました。両方ともお弁当箱に詰めました。すだちをすまし汁に絞るととてもおいしかったです。松茸エッセンスととてもよく合い、贅沢な気分になりました。また、渋皮煮が入るとお弁当が一気に秋らしくなりました。甘くてとてもおいしかったです。とてもきれいに手作りされていたので聞いてみると、やっぱりきれいに渋皮を残すのは難しいみたいです。
近頃、クマが出たというニュースをテレビでよく見かけます。最近この辺りでは、ウェルネスパークの近くでシカが出たみたいです。伊陸でもクマが出たらしいと教えていただきました。サルもよく見かけるので、夜に出歩くのは怖いとみなさん話されていました。
動物の話からイノシシの話になりました。大島や祝島では、人口よりイノシシの数の方が多いみたいです。祝島ではイノシシによるビワの被害がひどいらしく、ネットなどの対策をしてもダメみたいです。また、土の中にできる作物(さつまいもなど)はイノシシに全部食べられると話されていました。
食後に、木村栄養士が抹茶をたて、一緒に「ひがしや」の和菓子をいただきました。今回の和菓子は「光琳菊」という和菓子でした。この日のために特別に作っていただき、芸術家の尾形光琳が最後に描いた絵だと教えていただきました。調べてみると、山芋をすりおろしたものを生地に使う薯蕷饅頭がベースで、薯蕷饅頭の白い生地に緑に染めた生地を張り付けて菊の葉を表し、真ん中を窪ませ、焼印を入れるとありました。今回は特別に4色(ピンク、紫、緑、黄色)作ってくださいました。とても優しい色合いで、どれにしようかとみなさん悩まれていました。食べてみると、もちもちした生地に白あんが入っていました。ホッとする甘さで抹茶とよく合いとてもおいしかったです。
後片付けをし集合写真を撮って、次回1月にまたお会いすることを約束して、13時過ぎに解散しました。
献立 543kcal (6.79単位)
きのこおこわ 精白米、もち米、しめじ、えのき、しいたけ、薄口醤油、酒、みりん
鶏の照り焼き山椒風味 鶏もも肉、しょうゆ、酒、みりん、ししとうがらし、粉山椒
芙蓉蟹 鶏卵、かに水煮缶、きくらげ、ねぎ、鶏がらスープの素、こしょう
野菜のレモン漬け きゅうり、大根、みょうが、レモン果汁、砂糖、塩、こしょう
リボンにんじんのレンジ蒸し にんじん、いりごま、ごま油、塩、ラー油
青菜ののり巻き 小松菜、しょうゆ、焼きのり
高野豆腐の含め煮 凍り豆腐、うどんつゆ、砂糖、薄口醤油
すまし汁 大根、人参、エリンギ、三つ葉、だし汁、薄口醤油、松茸エッセンス
スイートパンプキン かぼちゃ、バター、パルスイート