12月17日（日）の糖尿病教室は周東総合病院の泌尿器科部長の長尾一公先生に「腎代替療法」というタイトルで講演をしていただき、患者さん32名が参加しました。

例年、糖尿病教室の6月と12月は通常とは異なるトピックスをテーマに開催しています。通常の糖尿病教室で「糖尿病の治療」について勉強しますが、今回はさらに腎臓について勉強することにしました。

午前10時より教室が始まりました。演者自身の自己紹介、腎臓の働きの説明がありました。自分の腎臓では十分にその働きがまかないきれなくなった時、腎臓の代わりにその役目をする治療に、血液透析、腹膜透析、腎移植などの「腎代替療法」がある。各々の治療の特徴、生活上の注意点、運動も腎臓のためにもいいことなどの説明がありました。治療法の選択には、強制的なものはなく、患者と患者の家族などの関係者、医師だとどうしても選択に大きな影響を与えるため、看護師が入って、自分で考えて決めていくのが現実となっている。Evidence Based MedicineからNarative Based Mediceneが重要である。などの重要な治療方針に患者の意向を重視していく方向にあることなどの話がありました。幅広く、中身も濃いい講演となりました。

現在、市内の開業医と周東病院の泌尿器科の医師と連携して、末期になる前に、早めに専門医に紹介し、腎症の進行予防や対処をするようになり、当院からも30名近くの患者者を紹介しました。肉体的にも経済的にも負担のかかる血液透析や腹膜透析にならないような一助になれば幸いです。