ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2024.02.16

第639回調理実習「手まり寿司」

令和6年2月16日(金)の調理実習は「手まり寿司」を作りました。参加者は3名でした。

10時過ぎに参加者の方が集まり、調理実習が始まりました。
献立説明の前に濱栄養士から「普段から塩分について気を付けていますか?」という問いかけがありました。「気を付けている」とみなさん答えていました。どんなことに気を付けているのか聞いてみると、「なるべく薄味にするようにしている」と話されていました。その方が以前、他の病院の先生から「ご主人に食事がおいしいと言われますか?」と聞かれたそうです。「おいしいと言う」と答えると、その先生から”塩分が多い食事”と指摘されたことがあるという話がありました。
次に減塩についての話がありました。握り寿司1貫のご飯の重さは約20gで0.5gの塩分が含まれています。3単位のご飯にすると、7〜8貫で回転寿司なら4皿くらいになります。あっという間に塩分だけではなく、糖質も摂り過ぎになるので気を付けましょうという話がありました。今回の献立は、刻んだしょうがの甘酢漬けをご飯に混ぜてすし飯を作ります。そうすると約4gの減塩になります。高血圧ではなくても日頃から薄味に慣れて減塩を心がけましょうとありました。
その後、献立の説明があり、それぞれ担当を決めて10時35分から調理が始まりました。

”手まり寿司”は、ご飯は少し硬めに炊き、みじん切りにしたしょうがの甘酢漬けといりごまを加えて切るように混ぜてすし飯を作ります。1人4つになるようにすし飯を丸く握ります。1つめのは”卵といくら”です。いつもはとびっこを使っていましたが、売り切れていたため、今回はいくらにしました。フライパンに油を熱し、薄焼き卵を作ります。粗熱が取れたら、縦に長く3つに切っておきます。すし飯に薄焼き卵を巻き付け、いくらをのせ、すし飯の下にしそを敷きます。
2つ目は”かにかまときゅうり”です。きゅうりはピーラーで長く薄切りにし、かにかまはほぐしておきます。すし飯にきゅうりを巻き付け、かにかまを上にのせます。3つめは”スモークサーモン”です。スモークサーモンは長さ半分に切り、すし飯にのせます。すし飯の下にしそを敷きます。
4つめは、”あなごとしそ”です。焼きあなごはレンジで温めて人数分に切ります。すし飯に半分に切ったしそとあなごをのせて、細長く切った海苔を巻きます。
器にそれぞれ盛り付けて、奈良漬けを添えます。
”ふろふき大根”は、大根は3㎝くらいの厚さに切って面取りをし、十字に隠し包丁を入れておきます。米のとぎ汁と大根を鍋に入れ、弱火で30分ほど煮ます。煮汁は捨てて大根を洗い、鍋に調味料とだし昆布、大根を入れて弱火で30~40分ほど柔らかくなるまで煮込みます。いつもは小鍋で味噌だれを作りますが、今回はレンジで作ってみました。器に大根を盛り、味噌だれをかけてせん切りにしたゆず皮をのせます。

”水菜のわさびドレッシング和え”は、水菜はよく洗って長さ2㎝に切り、ちくわは5㎜幅の斜め薄切りにします。ボウルに調味料を混ぜ合わせてドレッシングを作り、具材を加えてよく混ぜ合わせて器に盛り付けます。
”けんちん汁”は、大根と人参は5㎜幅のいちょう切り、ごぼうはささがきにします。ねぎの青い部分は斜め切り、残りは小口切りにしておきます。こんにゃくはスプーンで一口大にちぎり、ゆでてあく抜きをします。鍋にごま油を熱し、大根と人参、ごぼうを炒め、そこにこんにゃくと木綿豆腐をちぎりながら入れてさらに炒めます。だし汁を加えて野菜が柔らかくなるまで煮込みます。柔らかくなったら、小口切りにしたねぎを加えてひと煮立ちさせ、薄口しょうゆと塩で味を整えて器に盛ります。斜めに切ったねぎを飾ります。
”焼きりんご”は、りんごは芯を取り除いて、皮つきのまま1人3つになるようにくし形に切ります。天板にクッキングシートを敷き、りんごを並べます。りんごの上にバターをのせ、パルスイートとシナモンをふりかけます。220℃に予熱したオーブンで20分焼き、盛り付けます。いちごの葉を飾りました。

12時にできあがり食べ始めました。
参加人数が少なかったですが、みなさんの手際がよかったので時間内に作ることができました。手まり寿司を作りながら「みんなでやると楽しいね」と参加者の方が言われていました。
今回も手まり寿司のすし飯が好評でした。みなさん献立だけでは味に想像がつきにくいですが、実際に食べてみると「しょうゆなしでも十分おいしい。簡単にできるから家でもやろう。しょうがをらっきょう酢で漬けてあるからそれで作ってみよう」といろいろ言っていただき、とても嬉しかったです。木村栄養士のアイディアでハランを切って、その上に奈良漬けをのせました。参加者の方がとてもきれいに切ってくださったので、見た目が一段とよくなりました。器も前回と変えると、雰囲気がガラッと変わりました。手まり寿司がお雛様みたいになって可愛いらしくなりました。
焼きりんごもみなさんからおいしいと言っていただき「作ってみる」と言っていただきました。ここでは、オーブンの天板に並べて焼いていますが、家でりんご1個分だけ作る時は、グラタン皿などの耐熱容器でも作ることができるのでおすすめです。
参加者の方が「ここに来ると料理のレパートリーが増えるし、楽しい」と話されていました。その方は、以前の献立の”うなぎのかば焼きもどき”や”ほうれん草のなめたけ和え”などを家でもよく作っているそうです。嬉しい気持ちと同時にこれからも頑張ろうと思いました。

後片付けをし集合写真を撮って、次回4月にまたお会いすることを約束して13時前に解散しました。

献立 526kcal (6.57単位)
手まり寿司 精白米、しょうがの甘酢漬け、ごま、鶏卵、ラカントS、塩、いくら、かにかま、きゅうり、スモークサーモン、焼きあなご、焼きのり、しそ
ふろふき大根 大根、しょうゆ、酒、だし昆布、味噌、みりん、酒、ラカントS、ゆず
水菜のわさびドレッシング和え 水菜、ちくわ、しょうゆ、酢、練りわさび、ごま
けんちん汁 木綿豆腐、大根、人参、ごぼう、こんにゃく、ねぎ、ごま油、だし汁、薄口しょうゆ、塩
焼きりんご りんご、バター、パルスイート、シナモン