令和4年6月10日(金)の調理実習は「わんこ兄弟メニュー(レシピコンテスト盛岡市立病院)」を作りました。参加者は4名でした。
10時過ぎに参加者の方が集まり、調理実習が始まりました。
献立説明の前に木村栄養士から今回の献立についての話がありました。この献立は木村栄養士が奨励賞を受賞した、病態栄養学会のレシピコンテストで特別賞をもらっていた盛岡市立病院の献立です。赤味噌を使っていたり、グラタンにおもちが入っていたり、わんこそばがあったりと面白い献立です。岩手県はそば作りが盛んで、わんこそばは人をもてなす象徴と言われているようです。ご飯には食物繊維が豊富な雑穀米が入っていたり、グラタンとプリンにはたんぱく質が多い豆乳が使われているので、フレイルやサルコペニアの予防につながるという話がありました。
次に、4月に木村栄養士が参加した長野マラソンの報告がありました。とてもいいタイムで走ることができ、年代別では1位でした。80歳代で完走できたのは木村栄養士だけでした。みなさん拍手して嬉しそうに話を聞いておられました。
その後、献立説明があり、それぞれ担当を決めて10時20分から調理が始まりました。
”雑穀てまりおにぎり(ひじき)”は、雑穀は混ぜてごはんを炊飯します。千切にした人参とひじきを調味料に入れて煮、ご飯に混ぜます。
”雑穀てまりおにぎり(しらす)”は、雑穀を混ぜてご飯を炊飯します。梅干しは刻み、大葉は千切にして、しらす、ごまをご飯に混ぜます。おにぎりにして盛ります。
”そば汁”は、そばは茹でます。茹でた花形の人参をお椀に盛ります。醤油、みりん、塩、和風だし、水1人80mlを入れて温めます。葱と刻みのりを盛って出汁を注ぎます。
”もっちり鮭味噌グラタン”は、玉葱はスライス、しめじは小房に分けます。人参はいちょう切にして茹で、ほうれん草は茹でて3~4cmに切ります。鮭は3㎝大に切り、赤味噌、料理酒、砂糖を混ぜ合わせたものにつけて、レンジで加熱します。フライパンにバターを熱し、玉葱を炒め、次にしめじを加えて軽く炒めます。別の鍋に米粉を豆乳と混ぜ、牛乳を入れてとろみがついたらコンソメと赤味噌で調味します。器に盛り、鮭、ほうれん草、人参、餅をのせ、最後にチーズをかけ、210℃のオーブンで10分焼きます。
”酢の物”は、きゅうりは斜めに薄切り、かにかまは割きます。わかめは水で戻しておきます。きゅうり、わかめ、かにかまを塩、砂糖、穀物酢で和えて器に盛ります。
”豆乳プリン”は、豆乳と砂糖を温めてゼラチンを入れ混ぜ溶かします。今回はゼラチンを少量の豆乳でふやかし、電子レンジで20秒ずつ加熱をして溶かしました。そこに砂糖を加えてから豆乳全体に入れ混ぜ、カップに入れます。40分ほど冷凍室で冷やし固めます。
醤油、砂糖、みりん、1人10gの水、水溶き片栗粉を温めます。カップから抜いた豆乳プリンに冷ました甘辛いタレをかけて、2色のもみじを添えました。
参加者の人数が少なかったにも関わらず、みなさんの手際が良く早く出来上がったので11時40分から食べ始めました。
みなさんはじめにそば汁のつゆを飲まれて「おいしい」と言っておられました。市販の顆粒だしを使っているので家でも簡単に作ることができるのでおすすめです。また、グラタンがとても好評でした。熱々でお餅がとろーりとしていてすごくおいしかったです。野菜もたくさん入っているので食べ応えもあります。
話の中で、少し値段は高いがブランデーで梅酒を作るとおいしいと教えていただきました。また、取り出した梅を使って寒天やジャムを作るというアレンジも教えていただきました。みなさんどんな味がするのか興味深く聞いておられました。
参加者の方がお花をたくさん持ってきてくださったので、華やかな食卓になりました。この時期はアジサイがとても綺麗で”ダンスパーティー”という種類もありました。アジサイは同じ種類でも土のphによって色が変わるそうです。酸性だと青色、アルカリ性だとピンクの花が咲くと教えていただきました。野菜やお花を育てている方が多く、いろいろ教えてもらい勉強になりました。
後片付けをし集合写真を撮って、次回8月にまたお会いすることを約束して、12時45分に解散しました。
献立 7.02単位(562kcal)
雑穀てまりおにぎり 精白米、十六黒米、ひじき、濃口しょうゆ、みりん、上白糖、塩、酒、梅干し、しらすぼし、大葉、ごま
そば汁 干しそば、ねぎ、のり、人参、濃口しょうゆ、みりん、塩、顆粒風味調味料
もっちり鮭味噌グラタン 鮭、餅、赤色みそ、酒、たまねぎ、しめじ、人参、ほうれんそう、バター、赤色みそ、コンソメ、チーズ、米粉、豆乳、牛乳
酢の物 きゅうり、わかめ、かにかま、酢、砂糖、塩
豆乳プリン 豆乳、ゼラチン、上白糖、濃口しょうゆ、みりん、上白糖、片栗粉