令和5年7月3日(月)の調理実習は、初回シリーズの1回目で、「豚肉の照り焼き」を作りました。参加者は4名でした。
10時過ぎに参加者の方が集まり、調理実習が始まりました。
献立説明の前に木村栄養士から”食べ方のコツ”についての話がありました。まず野菜から食べて、次に主菜、主食の順番に食べることによって食後の血糖値の急上昇を防ぐことができます。また、ご飯は毎回計量することが大切とありました。今回は150g (3単位)のご飯を1人ずつ計量していただきました。果物は1日200g (1単位)くらい食べるといいと言われていますが、糖質などのことを考えると、1日100g (0.5単位)くらいの方がいいという話がありました。
次に、1食500kcalくらいの食事にするとだいたい腹8分になり、次の食事までに空腹の時間を作ることができるとありました。空腹は免疫力を上げ、血糖値やコレステロール、中性脂肪などを下げるという話があり、みなさんメモを取りながら聞いておられました。
献立説明の中で、今日の果物に用意していたりんごをみなさんに持ってもらって、それぞれ何gだと思うか予想してもらいました。1個320gのりんごでしたが、1人の方が310gと予想していて近かったです。みなさん悩みながらも楽しそうに答えてくれました。
その後、それぞれ担当を決めて10時30分から調理が始まりました。
“豚肉の照り焼き”は、豚肉に下味をつけ、フライパンできつね色になるまで焼きます。付け合せはレタス、ブロッコリー、ミニトマトです。
“炊き合わせ”は、じゃがいもは大きめに切り、人参は乱切りにします。さやえんどうは筋を取って塩ゆでします。鍋にだし汁、焼き豆腐、じゃがいも、人参、しいたけを加えて落し蓋をして煮含めました。最後に醤油を加えて調味します。この煮物には砂糖をいれず、だしをしっかりとってこれだけで食べられるようにしてあるところがポイントです。
“酢の物”は、きゅうりは薄切りにし、塩もみして水気を切ります。みょうがとしそはせん切り、わかめは水で戻しておきます。それをだし汁、砂糖、酢と和えます。
“澄まし汁”は、しめじとえのき、小口切りにしたねぎをだし汁で炊いて、器に盛り付けた後、細切りにしたねぎをのせました。
“果物”はりんごで、ところどころ皮を残し、1人1/4個を3等分にしてミントとともに盛り付けました。
12時前に出来上がり食べ始めました。
今回、参加者の方が立派なしそと木の芽を持って来てくださいました。しそはせん切りにして酢の物に入れていただきました。残りのしそは豚肉の照り焼きを巻いたりしていただきました。豚肉が少しこってりしていますが、しそと一緒に食べるとさっぱりしてとてもおいしかったです。木の芽はすり鉢ですり、味噌とパルスイートを入れて水で少し伸ばしました。アルミカップに入れて、残っていたきゅうりと一緒に盛り付けました。きゅうりにつけて食べてもおいしかったですが、ご飯と一緒に食べるととてもおいしかったです。ご飯が何杯でも食べられそうと思いました。みなさんも喜んで召し上がっておられました。
参加者の中で、野菜を育てていらっしゃる方が何人かおられました。きゅうりやトマト、ナスなどいろいろでした。きゅうりをチーズと一緒に豚肉で巻いて焼くとおいしいと教えていただきました。きゅうりは生で食べることが多いですが、いろいろな食べ方があるのでやってみたいと思いました。
今回150gのご飯を計量してもらいましたが、みなさん普段はこんなに食べていないと言われていました。実際食べてみると「多いと思ったけど、全部食べてしまった」と笑いながら話されている方がいらっしゃいました。
参加者の方が綺麗なお花をたくさん持って来てくださいました。”アナベル”という紫陽花がとても綺麗で、外は薄暗い梅雨空でしたが、食卓はとても華やかで明るい雰囲気になりました。とても楽しい時間になりました。
今回で全5回の初回シリーズを経験された方が1名いらっしゃいましたので、院長から修了証が渡されました。「器や盛り付けがとても参考になるし、みんなと話しながら調理するのが楽しい。今はいろいろあり難しいが、また落ち着いたら参加したいです」と言っていただきとても嬉しかったです。また会えることを楽しみにしています。
後片付けをし集合写真を撮って、次回9月にまたお会いすることを約束して、13時に解散しました。
献立 6.7単位(536kcal)
ごはん 精白米
豚肉の照り焼き 豚肉ロース、みりん、しょうが、しょうゆ、レタス、ブロッコリー、ミニトマト、きゅうり、木の芽味噌
炊き合わせ 焼き豆腐、じゃがいも、にんじん、しいたけ、さやえんどう、しょうゆ、だし汁
酢の物 きゅうり、みょうが、しそ、わかめ、だし汁、酢、砂糖
澄まし汁 えのきたけ、しめじ、小ねぎ、だし汁、しょうゆ
果物 りんご