平成26年3月より月2回「まかない」を始めました。NHKの「サラメシ」を真似て、「クリメシ」と名付けました。令和5年11月30日(木)は「チキンドリア」で、12名が参加しました。3分間スピーチは木村栄養士。
今回のまかないは、3、4月の調理実習の献立の試作をしました。
”チキンドリア”は、研いだ精白米に押し麦を混ぜて普通に炊きます。鶏もも肉は一口大に切り、しめじは石づきを除いてほぐし、玉ねぎは薄切りにします。フライパンを熱してバターを溶かし、焦がさないように玉ねぎとしめじ、鶏肉を炒めます。火が通ったら塩とこしょうで調味します。ふるった小麦粉を入れ、なじませるように混ぜ、温めた牛乳をすこしずつ加えてダマにならないようによく混ぜます。分量のごはんにコンソメを入れてよく混ぜて耐熱容器に均等に分け、平に盛ります。ホワイトソースをかけ、ピザ用チーズとパン粉をかけます。220℃に予熱したオーブンで10分焼き色がつくまで焼きます。
”温野菜サラダ”は、赤と黄パプリカを2cm角ぐらいに切って、ゆでておきます。ブロッコリーも小房に分けて茹でます。
”ポーチドエッグ”は、鍋に沸騰した湯の中に塩と分量の酢を入れて卵をそっと割って渦の中心に卵を割り落とします。自然に固まるので2、3分茹でたら網杓子でそっとすくいあげます。3個ずつくらい作ります。
”ポン酢ジュレ”は、ポン酢と湯に和風だしを加えておきます。寒天を分量の水でとき1分間加熱し、ポン酢と和風だしを加えてよく混ぜます。粗熱がとれたら冷蔵庫に入れ、固まったらクラッシュします。温野菜とポーチドエッグを器に盛り、ポン酢ジュレをかけます。
”トマトの具沢山スープ”は、玉ねぎは粗みじん切り、キャベツとベーコンは1㎝の角切りにします。にんじんはいちょう切りにしておきます。鍋に分量の水とトマト以外の具材、ローリエを入れて火にかけ、やわらかくなるまで煮込みます。トマトの水煮缶と鶏ガラスープの素を加えて少し煮込み、仕上げにこしょうをふって盛り付けます。
”りんごのコンポート”は、りんごは皮と芯を取り、1人1/6個を2切れになるようにくし形切りにします。鍋にりんごとりんごの皮、ひたひたの水、レモン果汁、パルスイートを入れて弱火で煮ます。最後にピンクに着色して盛り付けます。
まかないアンケート(計12名)
1.チキンドリアのごはんの量はどうですか? 多い:1名、少し多い:5名、ちょうどいい:6名
2.腹何分 腹8分:1名、満腹:11名
3.今日のまかない、星いくつ 全員星3つ
4.感想:今日の献立は見た目がすごく素適でした。チキンドリア、あたたかいうちに食べれてとてもおいしかったです。量が少し多く感じました。塩味がちょうどよかったです。体があたたまりました。もう少しこしょうが効いていてもよかったかなと思いました。
温野菜のジュレがおいしく、カロリーもないと聞いたので、今度自分でも作ってみようと思います。ジュレがキラキラしていて、早速まねしてみようと思います。ジュレは、普通にドレッシングをかけるより、見た目にも良いですね。ポーチドエッグは、自分ではなかなかこんな風に上手くできないので、今度レシピ通りにやってみたいと思います。
スープは、あっさり具たくさんでおいしかったです。トマトスープの酸味が疲れた身体と心を癒してくれます。
りんごのコンポートは、甘味と酸味が絶妙なバランスでした。色がきれいでおいしかったです。
3分間スピーチ(要旨)「茶道で使われる主菓子と干菓子」木村栄養士
茶道に使われっるお菓子には主菓子と干菓子があります。
本来、主菓子は濃茶、干菓子は薄茶の時にだされるのですが、お茶会やお茶席では、薄茶と主菓子の組み合わせが一般的です。
主菓子
主菓子は水分が多い生菓子、もしくは半生のお菓子です。①練り切りと②きんとんなどは上生菓子と呼ばれ、茶道では最も格式が高いとされています。
・煉切製(ねりきり) 白餡に砂糖やつなぎとなる求肥や山芋などをいれて煉った生地のことです。 この生地に色を付けて餡を包み成形します。 一番成形しやすい生地です。
・金団(きんとん) 白餡に砂糖やつなぎとなる寒天などをいれて煉り、できた生地をふるいの目から濾し出して箸で餡の周りにふわりと着ける製法のものです。
干菓子
干菓子は「落雁(らくがん)」や「煎餅(せんべい)」、「有平頭(あるへいとう)」などの乾いたお菓子に加え、「洲浜(すはま)」や「寒氷(かんごおり)」などの半生菓子も含まれます。
・落雁 寒梅粉などのもち米を加工した粉と、大麦の粉のはったい粉や砂糖、砂糖と水を混ぜたものや水飴などを混ぜて型に入れ、打ち出したお菓子です。 江戸時代後期から鶴や亀、松竹梅など、色も鮮やかな落雁が生まれ、引き出物などで重宝されました。現在の茶道の席では季節を表す形の落雁が四季を表す役割となります。和三盆を使って作られる落雁は和三盆と呼ばれます。
・煎餅 煎餅と言ってもお醤油や海苔のついた一般的なものとは違い、茶道で使われるのは甘く軽い麩焼煎餅です。
・洲浜 大豆から作られる洲浜粉に砂糖や水飴を足して練ったお菓子です。
・寒氷 寒天に砂糖やすり蜜を入れ煮溶かし、練って流し缶に入れて固め、型で抜き、表面を乾かして作るお菓子です。
3大銘菓
長生殿 山川 越乃雪
各地の各月の銘菓
1月:花びら餅 長生殿 常盤饅頭 2月:梅ケ枝餅 3月:若草 4月:二輪加煎餅 5月:源氏巻き 6月:麦落雁 7月:しおがま 8月:雷おこし 9月:舌鼓 10月:村雀 11月:山川 12月:鶏卵素麺
今日は11月の最後の日です。11月の銘菓 山川を皆様に味わっていただき、お菓子の話を終わりにします。山川は私、最初に食したときはかなり日にちが経っていたようで固く、噛み応えがあり、美味しいとは思わなかったのですか新しいものをいただくとそのままで口の中でとけるようなしっとりした実感でお薄にあってその口当たりにびっくりしたお菓子です。皆様味わっていただきたく用意しました。以上です。
献立 641.6kcal (8.02単位)
チキンドリア 精白米、押し麦、コンソメ、鶏もも肉、しめじ、玉ねぎ、バター、塩、こしょう、小麦粉、牛乳、ピザ用チーズ、パン粉
温野菜サラダ 赤パプリカ、黄パプリカ、ブロッコリー
ポーチドエッグ 鶏卵、酢、水
ポン酢ジュレ 寒天、ポン酢しょうゆ、和風だし
トマトの具沢山スープ 玉ねぎ、キャベツ、人参、ベーコン、トマト水煮缶、鶏がらスープの素、こしょう
りんごのコンポート りんご、レモン果汁、パルスイート