令和6年4月1日(月)の調理実習は「すきやき」を作りました。参加者は6名でした。
10時に参加者の方が集まり、調理実習が始まりました。
はじめに、今日から新しい栄養士が入ったので自己紹介をしました。参加者の中で今月で89歳になられる方がいらっしゃり、みなさんとても驚かれていました。
献立説明の前に、木村栄養士から2年前に糖尿病学会で発表した”当院の調理実習について”の内容を紹介しました。調理実習の献立は、約500~600kcalで減塩を心がけています。わかりやすく説明してあるので、みなさんとても真剣に聞いておられました。
最後に献立説明がありました。いつもはだいたい150gのご飯ですが、今回は約半分の70gで”糖質オフ”になっているのが特徴です。最近は”糖質制限”をしている人が増えてきていますが、ご飯には植物性のたんぱく質が含まれており腎臓に優しいので、制限しすぎないで少し控えるくらいの方がいいという話がありました。また、すきやきのたれは砂糖や塩分が多いので、この献立では甘味料やだし汁を使って工夫をしています。
その後、担当を決めて10時40分から調理に取り掛かりました。
“すきやき”は、調理をするものはほとんどないですが、盛り付けが重要です。白菜や牛肉をばらのように皿に盛り、しいたけは飾り切りにしたり、美的センスが重要となります。
“酢の物”は、今回はきゅうり、人参、ちくわ、みょうが、しょうが、ワカメで作りました。きゅうりと人参、ちくわ、みょうが、しょうがはせん切りにして、人参は少しゆでました。調味料と和えて盛り付けます。
“切り昆布の煮付け”は、水で戻した切り昆布とエリンギを炒めて、だし汁で柔らかくなるまで煮ます。柔らかくなったら、調味料を加えて、汁気を少し飛ばして器に盛ります。 エリンギは軸の方を輪切りにすることにより、ホタテのような食感になります。
“いちごのババロア”は、いちごは洗ってヘタを取り水気をきります。いちごとパルスイートをミキサーにかけます。飾り用にピューレを1人小さじ1ずつくらい別に取っておきます。ゼラチンはふやかし、電子レンジで溶かします。いちごのピューレをボウルに入れ、溶かしたゼラチンを加えてよく混ぜます。牛乳と生クリームも加えて混ぜ、器に入れて冷凍庫で40分冷やし固めます。
11時45分にできあがり食べ始めました。
すき焼きを食べて参加者の方が「家で作る方が味が濃い」と話されていました。すき焼きはたれで血糖値と血圧が上がりやすいので、ここではパルスイートを使ったり、なるべく減塩にするように工夫して手作りしています。簡単に作ることができるのでおすすめです。
切り昆布の煮つけもやわらかく炊けていてとても好評でした。参加者の中で生の切り昆布をよく使っている方がいらっしゃいました。生の方が乾燥しているものより太いみたいです。生のものでも作ってみたいと思いました。
前日に水彩画教室の写生で院長が茶臼山古墳に行ったという話がありました。桜はまだあまり咲いていなかったみたいです。
参加者の方から「ラカントとパルスイートは使い方はが違いますか?」という質問がありました。ラカントは天然甘味料でパルスイートは人口甘味料ですが、お好みのものを使うといいみたいです。パルスイートは昔よりおいしくなって使いやすくなったと木村栄養士から話がありました。
後片付けをし集合写真を撮って、次回6月にまたお会いすることを約束して13時に解散しました。
献立 7.71単位(617kcal)
ご飯 精白米
すきやき 牛もも、白菜、春菊、人参、しいたけ、しらたき、焼き豆腐、卵、だし汁、パルスイート、こいくちしょうゆ
酢の物 きゅうり、人参、ちくわ、みょうが、、しょうが、ワカメ、酢、ラカント、うすくちしょうゆ
切り昆布の煮付け 切り昆布、エリンギ、パルスイート、こいくちしょうゆ、だし汁
いちごのババロア いちご、ゼラチン、牛乳、生クリーム、パルスイート