平成24年1月25日に調理実習を行い、「懐石料理」を作りました。7名のうち1名は男性が参加されました。
「今日は500kcalの懐石料理です。当院で初めての試みで、おそらく全国的にも珍しいのではないでしょうか。和食の基本を知っている方が意外に少ないようですね。お茶を飲むための懐石料理の懐石とは修業中の禅僧が寒さや空腹をしのぐために、温石を懐中に入れたことからきています。」と栄養士による懐石料理の説明の後、担当に分かれて早速調理に移りました。
男性が海老真薯の係ではんぺんを丁寧にすり鉢ですっておられました。やはり男性の力だとすんなりすることが出来るようです。柿なますは「分量の調味料を入れると濃い味になりそう」ということであったので、担当の方に任せ、良い味つけにしていただきました。果物はイチゴ、キウイ、みかんを飾り切りにしました。みかんの切り口をギザギザにするのはきれいに切るのが難しかったようで、「うまくできないわ」を苦戦しておられました。
塗りの器に盛った後、試食をしました。「はんぺんなのにこんなに豪華にできるなんて驚きです。」「なすがおいしい」などとそれぞれ感想を言われておられました。試食をしている間に、今年の抱負を聞かせていただきました。健康のことを挙げられる方が多かったです。「今年は先生に褒められるように頑張ります」「お餅が大好きで毎食食べているのですが、お餅は血糖値が上がりやすい気がします。食べすぎに気をつけます。」「孫の世話などで血糖値が上がってしまいました。運動を頑張りたいです」その他「園芸教室に通いたいと思っています」など言われていました。小吸い物、八寸、湯樋をいただきました。八寸は山のものとして、本日はフキノトウを素揚げしたものにしました。大きさも良く、上手に揚げてくださったので、きれいに開いたものとなりました。それからお煎茶をいただきました。第1煎を飲んでからお菓子をいただき、その後第2煎をいただきました。第3煎まであるようですが、本日は2煎までお出ししました。第1煎と第2煎とでは味が違うようです。「お煎茶もおいしくて満足しました」ゆっくりと食事を楽しみ、全員でかたずけをして終了しました。
ごはん(130g)
味噌汁:かぶ、赤味噌、白味噌、からし
お向う:鯛、大根、おくら、わさび、ポン酢
煮物椀:はんぺん、銀杏、栗、えび、椎茸、春菊、人参、ゆず
焼き物:なす、油、味噌、ラカント、卵黄
源平なます:大根、人参、干し柿
湯樋:精白米(5g)
香の物:たくあん、広島菜
果物:キウイフルーツ、イチゴ、みかん