平成25年2月24日(日)に開催された東京マラソンに当院の木村栄養士が参加しました。その報告をしていただきました。
第7回東京マラソン報告 木村僖乃
昨年に引き続き東京マラソン10.3倍の抽選に当たる幸運を得、力走しました。36000人が走るのですから前後、人人で、時にはぶつかりそうなりながらの走りです。エイドステーションも上手に給水をとらないと、交通渋滞で大変です。
前日(2月23日)18時30分からNSビルの虎之助で、東京マラソンにTDJから6名が参加するのでTDJの壮行会があり、山根さんと私で出席しました。出席者は南先生、マラソン参加者6名と応援者6名計13名でした。始めに南先生からマラソン走者に励ましのおことばがあり、完走を願って乾杯がありました。それから、自己紹介があり、東京マラソン初参加の方が4名、2回目が私を含め2名でした。出場ランナーの自己予想タイムは4時間30分が多かったようです。山根さんが自己紹介の時、「木村栄養士さんのマネジャーです。」と伝えて、ドッと爆笑を買いました。それから苗字よりマネジャーで通していました。
面識のある方、初めてお会いした方それぞれでしたが、マラソンをする人、興味のある人の会合ですので、明るく楽しいまだいたい又お会いしたい素敵な集まりでした。心より、出場される方の幸運を祈り応援で参加していただきました方に感謝しました。
司会の方より、TDJの応援隊として参加いただける方は7時45分までにハイアットリージェンシーのロビーに集合してくださいとのコメントがあり、26階からの東京の美しい夜景の展望をみつつ、きめ細やかに盛られた繊細な日本料理に舌づつみをうちながら、マラソン談義になりました。2時間くらい話しが経過したころ、明日があるからと20時30分お開きになりました。
今回は2回目なので少し慣れすぎてえらい目にあいました。手荷物あづけの時間が計算よりかかり、むらがる人の波をかきわけての前進で、体がすすめず、逆に軽い体、押し戻され8時30分までが8時27分にかろうじて渡すことになりました。それからスタート地点にいくのが一苦労で人の波に押されてゆっくり一歩ずつで、スターとの時間に間に合うかのひやひやドキドキです。東京マラソンに始めて当たった方にはこういうロス時間を考えておくようご忠告しておこうと肝に命じた次第です。漸くスタート地点に立って1週間前より筋力トレーニングで痛めた腰のすじがじくじくするのでボルタレンを飲もうとしたら薬がありません。一瞬体が冷たく「ゾオーッ」です。どうも移動のとき落としたようです。体が冷えて、トイレも行きたいのですがそんな時間もありません。度胸をきめて「何とかる、神の御恵みを、お父さん、お母さん守ってください!!」十字を切ってスタートしました。
腰の痛みがあるので、前半、時間を稼ごうとすこし早いピッチで走りました。14km泉岳寺のところで山根さん、妹、妹の友人、姪がいると思って走っていると目に止まりました。「居る!居る!」です。3人がグリーンのふわふわかつらをかぶり山根さんはグリーンの帽子で鮮やかです。駆け寄ってタッチ、ブルーの気持ちが浮上しました。昨年は気づかず通りすぎたので目に付くようインパクトのあるかつらを考えたようです。(後で聞いた話ですが、妹のグリーンのかつら姿がなんともチャーミングにみえたようで、サイケな化粧をした背の高い外人のランナーが大きな声で叫びながら駆け寄ってきてハグしたそうです)
この後、体調が悪くなり、お腹が張って、若干の吐き気とのたたかいの走りとなりました。23~25km日本橋あたり、同級生とそのご主人がいるはずがみつかりません。昨年は飛び出だして、みかんを口にいれてくれました。今年はイチゴの予定になっていました。友人を見つけるため、コースの外側を走っていましたが、外側と内側では走行距離が違うと聞いていたので、同級生との再会はあきらめ、効率を狙ってコースの中央をとりました。29kmあたり東京スカイツリーが青空の中に浮かび上がって見えます。「頑張って」とパワーを送ってくれます。いつ見ても元気を与えてくれます。東京マラソン当たって良かったと思う瞬間です。この時点で前年よりタイムは6~8分早くこのままいけることを願いひたすら疾走です。
35km、給水のところでアクシデントがありました。スポーツドリンクを取ろうとした時、ボランティアの方が散らばっている紙コップを掃こうとして私の足に箒があたり躓いて転びそうになりました。かろうじて堪え、事なきを得ました。ボランティアの方は謝ってはくれましたが、ころんでいたらと考えると怖いです。
38kmで周東病院時代一緒に働いた栄養士、重富さん(旧姓大崎)が生後6ヶ月の子供さんを抱き5歳のお子さん、ご主人、一緒に山根さんと応援してくださり、感激で疲れたからだにギアが入ります。山根さん、マネジャーに徹して、ここはというところにいてくれ精神的、肉体的にフォローしてくれ、有難いの一言です。40kmからは後2.195kmが長く、辛抱の時です。ランナーはみなきついのだから頑張らなければと気力との闘いです。前回はトイレに行きましたが、今回は我慢の走りだったので、精神的にはきついマラソンでした。ゴールしたときには涙は出たことはありませんが、今回は涙で前方が見えなくなりました。スタッフの方が「大丈夫ですか」と声をかけてくれたのがいまだ耳に残っています。予定のタイムより早くフィニッシュでき満足しています。嬉しかったです。応援してくれた、友人、家族に感謝です。
東京マラソンはすべてに充実されていることに驚きです。沿道の応援は切れることがなく続き、そして給水、給食は行き届いて、フィニッシュ後も着替え、応援の家族に会うまで、スムーズに流れます。今年世界6大マラソンの中に入ったのはいろいろな面で完備されているからでしょう。あこがれの東京マラソンに出場でき、タイム4時間22分18秒で完走でき、満足しています。できれば来年3回目があたる奇跡を祈って報告終わります。
(注)木村が走っている写真、トップランナーの写真は同級生4人をみつけることはできなかったのですが、同級生とそのご主人は往復路をしっかりチェックしてご主人がプロ級の写真の腕で取ってくださりCDで送ってくれました。おまけに後ろ姿はあまり走ったことない旦那様が凄いダッシュ!でおっかけてとられたようです。