平成26年6月14日(土)午後3時30分より、サンルート国際ホテル山口で、山口県小児糖尿病患者会
「山口会」の講演会が開催され参加しました。京都大学の岩永 康裕先生が「糖尿病に対する細胞移植療法ー膵島移植についてー」、香川県から藤田 香奈子さんが「腎移植から9年、膵島細胞移植から6年を経て〜私の移植体験〜」というタイトルで講演をされました。
患者、患者家族、医療関係者、学生など50数名の参加者がありました。藤田さんは8歳の時に1型糖尿病発症。31才の時、人工透析導入。33才の時、大阪大学病院付属病院で腎臓移植、37歳の時に京都大学付属病院で膵島移植を受けられました。現在仕事をしながら、看護学校に通っておられます。
岩永先生は藤田さんの移植をした時の移植チームのリーダーをされ、移植される膵臓からどのように膵島を取り出すように処理されるのか、どのように患者さんに移植手術が行われるのかを動画を使用したりしてわかりやすく説明されました。
藤田さんは1型糖尿病を発症した頃の状況、サマーキャンプへの参加、腎臓移植を受けるようになった経緯、その後膵島移植の前後、移植を受けてその後について、バイクでの北海道旅行、恋愛、仕事など体験談を話されました。人前で自分の糖尿病のことを話をされるのは初めてだそうですが、スライドを使って当時の写真などを紹介しながら、ユーモアを交え、楽しく拝聴し、前向きに日頃の生活をされていることがよくわかりました。