令和4年2月7日(月)の調理実習、初回シリーズの4回目で、「ヘルシーカレー」を作りました。参加者は5名でした。
10時10分に参加者の方が集まり調理実習がはじまりました。今回から新しく調理実習に参加された方が3名いらっしゃったので、まずは自己紹介をしました。HbA1cの値や病気になった経緯、今の気持ちなど様々なお話が出ました。自分は間食が多いのでそれが良くないんじゃないかと言っておられたり、糖尿病になった時はとてもショックだったとお話してくださいました。ここの調理実習で食事療法の事はもちろんですが、分からない事を聞いてもらったり、みなさんで食べながらお話する事で楽しんでもらえたら良いなとおもいました。次に調理実習の献立の特徴についての説明がありました。献立に植物性たんぱく質と動物性たんぱく質の割合を1:1に入れるとバランスが良くなります。 今回のご飯は、マンナンヒカリという食物繊維が多く含まれていて、ご飯に混ぜて炊くだけで糖質・カロリーカット出来るものが入っています。その後、献立説明がありました。「ヘルシーカレー」ということで、今回はカレーを作ります。木村栄養士より、「カレーを市販のルウで作ると、カロリーは700から800kcalになるが、今回はカレー粉で作るので566kcalにおさえられます」という話があり、皆さん真剣にきいておられました。それぞれ担当を決めて10時半に調理を開始しました。
「マンナンヒカリご飯」は、お米は洗い、マンナンヒカリは洗わずに加えて炊飯します。分量は米1合に対してマンナンヒカリ1本の割合ですが、これでカロリーが33%カットになります。
「ヘルシーカレー」は、牛ヒレ肉はステーキのような良いお肉だったので、牛肉だけで焼きました。カレーのほうは玉ねぎ、にんじん、じゃがいもをいため、そこに水、コンソメ、ローリエ、塩を加えて煮ます。ここにカレー粉を加えますが、人によって辛さの好みがあるので、少しずつ様子をみながらいれ、全員で味見をしました。
「ナスのサラダ」は、なすとパプリカをそれぞれ焼き網で焼き、皮をむいて細く切ります。ドレッシングはヨーグルト、酢、砂糖、食塩で作ってなすとパプリカと和えます。最後に小口切りにしたネギを散らします。
「こんにゃくの土佐煮」はこんにゃくはおたまでちぎって味がしみやすくします。こんにゃくを茹でます。鍋に入れて乾煎りし、調味料を加えます。花がつおを細かくしたものを天盛りにします。
「グレープフルーツゼリー」は、グレープフルーツを縦半分に切り、果肉を取り出ししぼってジュースにし、皮のカップを作ります。そこに何ccの水が入るのか確認しました。今回は半分のカップに100cc入る大きさです。なので、絞った液と水を足して100ccになれば良いという事がわかりました。12人分を作るので液体で最低600cc必要です。3つのグレープフルーツを絞ったものと水を合わせて600ccにします。水でといたゼラチンをレンジで30秒加熱して様子を見てゼラチンが溶けたらパルスイートを加えて溶かします。絞ったものと合わせてグレープフルーツの容器に注ぎます。 この時点で分かった事ですが、このゼリーはカップのギリギリまで水分を入れないと不恰好になります。なので、水は次回から多く加えることになりました。
12時前にできあがり、食べ始めました。今までの経験による先輩からの助言により、グレープフルーツゼリーは1番に作っていたので無事時間内に固まりました。カレーの後に食べるのに、酸味があってあっさりしていました。口当たりもよく、プルプルしていてとても美味しかったと参加者の方から 好評でした。
少しして院長が上がってきて、調理実習の初回シリーズのお話になりました。初回シリーズは全5回あります。糖尿病の食事は制限食のイメージがある方もいますが、調理法や調味料などの工夫でこんな料理も食べられることを知ってもらいたいとのお話でした。他の人がこんな風にしているなどの情報収拾もできます。木村栄養士が病態栄養学会で受賞したメニューの「ササニシキを使って精進握り寿司」のメニューを初回シリーズに取り入れようという院長の提案で6月のメニューはこの献立を調理実習することになりました。参加者の皆さんもとても楽しみにしておられる様子でした。初回とは思えないほど皆さんの手際が良くてびっくりしました。
食後のコーヒーをいただき後片付けをし、また次回4月にお会いすることを約束し、13時前に解散しました。
献立 7.1単位(566kcal)
マンナンご飯 マンナンヒカリ、精白米
ヘルシーカレー 牛ヒレ肉、玉ねぎ、人参、じゃがいも、ブロッコリー、コンソメ、カレー粉
こんにゃくの土佐煮 こんにゃく、酒、だし汁、かつお節
なすのサラダ なす、パプリカ、ヨーグルト、酢、砂糖、細ねぎ
グレープフルーツゼリー グレープフルーツ、ゼラチン、パルスイート