平成26年11月9日(日)に第1回サザンセト・ロングライド in やまぐちが開催され、参加しました。山口県柳井市のウエルネスパークを出発し柳井市、周防大島町、平生町、田布施町を巡って、ウエルネスパークに戻ってくる、150キロ、制限時間10時間のタイムを争うレースではなく、サイクリングイベントの第1回に約800名がエントリーしました。
11月8日(土)午前中診療し、前日受付がウエルネスパークで午後1時から6時まであり、午後4時過ぎに受付に行き、ゼッケンをもらい、自転車メーカーの展示もあり、じゃんけん大会のイベントも開催されていました。ゼッケンはマラソンと違って背中に付け、ヘルメットにも前面にゼッケンのシールを貼るようになっていました。天気が曇りで少し雨がぱらついたりで、夜から明日にかけては雨の予報。予報通り夜からは雨が降り始めました。明日の朝の天気を見て、服装を決めることにして就寝。
11月9日(日)午前5時起床、やはり雨が降り続けていました。食事をとって、半袖と短パンを来て、自転車を車に乗せて、スタート地点に向かい、午前6時にウエルネスパークに到着。駐車場がいっぱいで、となりにあるフラワーランドの駐車場に車を止め、雨は降り続き、止みそうな気配はないので、動きにくさはありますが、10時間と長時間になるので、雨に濡れて、海沿いの道で風によりさらに体が冷えることを防ぐ目的でレインウエアの上下を着て、シューズカバーをして走ることにしました。ウエアーを車内で着て、自転車でスタート地点に向かいました。スタートは午前6時45分から7時半までに15名ごとが1グループで30秒ごとにスタートするウエーブスタートで、列に並んで、スタートを待ちました。
午前6時45分最初のグループがスタート、徐々に列が進んで行き、午前7時過ぎにスタートしました。最初に下り坂を下って、ウエルネスパークを出て、公道に出ました。車の通行規制はされていないので、信号と係員の指示に従いながら、車道の左側を1列で進んで行きました。やはり雨が降って、下り坂ではブレーキの効きが悪く、いつものくらいのブレーキではスピードが落ちず、慎重な運転が必要でした。エイドステーションは大体30キロごとに4カ所あり、時間制限が設定され、越えるとリタイアーとなり、平均時速15キロで進めばクリアーできる設定になっていました。
GPSがあるので、地図、時速、時刻や走行距離などが表示され、ペースを見て行くことにしました。タッチパネルがあるので、雨が降り指先が冷たいかもしれませんが、指先の出た手袋をしていました。地元なので、これまでに車や自転車でコースは通ったことがあり、景色からの距離感や高低差のイメージなど、予想を立てながら走ることができるました。第1エイドステーション(AS)は周防大島の「むくのパーク」(23.1キロ、タイムオーバーが9:20)にあり、まずは最初の目標を17キロ先にある周防大島の入り口にある大島大橋とし、120mの高低差の丘越えが二つあり、とにかく自転車を降りて押すのではなく、自転車で上りきることも今回の目標の一つにしていました。マラソンで歩かず走り完走するのと同じような感じです。上り坂は時速6〜8キロと遅くなりますが、上り坂の後には下り坂があり、時速30キロ以上になり、こぐことはないのでその点はマラソンだと下りは足に負担がかかりますが、スピードに対する注意をしながら休むことが出来ました。大島大橋の入り口には午前8時に到着、平均時速は17キロでまずまずのペースでした。写真を撮ってASをめざしてスタート。
大島大橋は歩道を1列になって走り、6キロ先の第1ASの「むくのパーク」には午前8時20分に到着。制限時間よりは1時間早く着くことが出来ました。食事用のテントがあり、リンゴやバナナ、ぶどうの果物やおむすび、飲み物、ゼリー類、当地の名産の茶粥もあり、バライエティーがあり、いろいろいただき、茶粥で体も温まり、トイレにも行き、10分ほど休憩して再スタートしました。金魚の形をした周防大島は「自転車で北海道一周」の練習として、道の駅「サザンセトとうわ」まで行って1周したり、毎年2月に開催される「サザンセトロードレース」のハーフで、道の駅「サザンセトとうわ」から逗子ヶ浜海水浴場で折り返して走ったりしていたので、左手に海を見ながら快調に走ることが出来ました。雨は降り続き、上だけレインウエアを着て走ったら、下半身が冷えて足の筋肉もこわばっていただろうと想像し、完全装備で走って良かったようです。今日は全国的に雨で福岡では第1回の福岡マラソンが開催され、クジにははずれてしまいましたが、当院の中倉栄養士が当たって参加し、TDJのメンバーも10名程度参加しているので、どんな状況だろうかと想像したり、自転車なら時速20キロで走ったらトップクラスのスピード(キロ3分)と思いながら走りました。
30.2キロ先の第2ASの「なぎさパーク」(53.4キロ、タイムオーバーが11:15)には10:10に到着、平均時速18キロで、制限時間よりは1時間早く到着することができました。ここのASも食事がいろんな種類が豊富にあり、郷土料理の「じんだ味噌」、サザエのつぼ焼きもあり体も温まり、お代わりをして食べました。後で調べると、「じんだ味噌」は素焼きしたメバルのほぐした身と麦味噌をスリコギで合わせ、酢や塩で味を調え、ご飯に載せたものです。
15分ほど休憩し、これから36キロ先にある次のAS「橘ウインドパーク」までが今回のコースの中でアップダウンのきついオレンジロードを通る難所になっており、エネルギー補給を十分しました。スタートしてすぐに山側に入り、山道の上りとなってきました。自転車を押している参加者もでてきました。とにかず自転車で上りきることを目標に一番軽くなるギアにチェンジし、上って行きました。所々に応援やコースの係員の声援を受けて進み、下りもあり、そこで足を休めて休憩と上りのスピードの低下を取り返しながら、下に海や町並みをみながら過ぎて行きました。20キロ過ぎて海沿いの道に戻り、今年3月に自転車でテント泊の練習をした東和町のオートキャンプ場、沖家室島の橋の前を通り過ぎアップダウンを繰り返しながら、第3ASの「橘ウインドパーク」(89.5キロ、タイムオーバーが13:35)に12:40に到着しました。
ASではこれも大島名物のミカン鍋、じゃこ飯などをいただきました。これまで名前は聞いていましたが、ミカン鍋は初めていただきました。ぴりっとスパイスの利いた味で、ミカン色をした汁で甘い予想とは異なっていました。食べていると井原柳井市長も今回参加されておりASに到着、食事をしたり町民の方と話をしていました。残り60キロ、制限時間まであと5時間弱、30分ほど休憩をして、次の32キロ先の最後のAS「伊保庄マリンパーク」に向け出発。
次までは余り大きなアップダウンはなく、海沿いの道を走っていき、湾ごとに家並みがあり、ポツポツと応援のために道沿いに住民の方々が立って応援をしていただきました。雨も時々降ったりやんだりくらいの空模様になってきました。前後の自転車も離れて来て、時々抜いたり抜かれたりして、疲れと単調さによる自転車をこぐことに飽きが出てきながら、やはり応援があるとその声援に「ありがとう」と答え手を振ったりすると気分転換になりながら、平地では時速20キロ前後で進んで行きました。午後2時過ぎ大島を1周して、大島大橋に戻ってきました。午前8時に橋を渡り、90キロを休憩を含めて6時間で走ったことになりました。
橋を渡り、柳井市に戻って来て、午後2時55分に最後のAS「伊保庄マリンパーク」(121.6キロ、タイムオーバーが15:35)に到着しました。木村栄養士と山根さんが応援のために入り口でまっていて、柿と梅干しの差し入れをいただき、中倉栄養士が福岡マラソンに完走したことを聞いたりして、休憩をしました 。ASには患者さんが3名ボランティアでお手伝いをされて、話をしたりして、カップケーキ、黒めん焼きそば、エソつみれ汁をいただきました。雨もやんだので、レインウエアのズボンは脱いで、短パンで走ることにしました。木村さんと山根さんに見送られながら、午後3時10分残り30キロ先のゴールを目指してスタートしました。アップダウンを繰り返しながら進み、熱くなり、レインウエアの上着も脱いで、半袖Tシャツになり、残り5キロ地点まできました。本来の道なら緩やかな上りが少しある程度ですが、わざわざ回り道をして、上りの続くコースになっており、簡単にはゴールできないようになっていました。押して上っている参加者もいましたが、自転車で上っていると対向車線から向かって来る車が止まり、運転席の窓を空けて、以前当院の事務員として勤めていた三浦さんに応援をしてもらい、残りの坂を上りきり、午後4時45分に制限時間ギリギリでゴールすることが出来ました。タイムや順位は書いてありませんが、完走賞をもらいました。
天候は悪かったですが、山の中、海沿いの道、いろんな景色を見ながら、ASでは名産のいろんな食事を食べることが出来、楽しく走ることが出来ました。雨の中、150キロ各ポイントに立って誘導する方、ASで世話をされた方、企画運営をされた方達、いろんな人達のサポートで楽しむことが出来、今後もっと知名度が上がり、市外や県外、国外の人達が参加されてこの地域を満足できることと思います。後日の新聞では548名が出走し、516名が完走したと報道されていました。