おやどりの写真が餌やりの時しか巣にいないので、なかなかうまく撮れなかったのが、なんとか撮れました。おやどりはこれまで一羽かと思っていましたが、二羽が連続して餌を持って巣に戻ってきたので、二羽で育てていることがわかりました。卵を温めている時も交代でやっていたのでしょう。7月14日(金)に雛鳥は巣立って行きました。
7月10日(日)休診でしたが仕事が貯まっているので、クリニックの診察室で仕事をしていると、30分か1時間置きに親鳥が餌をやりに巣に戻ってくるので、カメラを診察室において待っていました。親鳥が巣に帰ってきたら電源を入れて写真を撮れるようにして、なんとか後ろ姿ではなく、前からの写真をとることが出来ました。柳井医師会で鳥の写真を撮る趣味の先生がおられ、毎月の柳井医師会報の表紙に鳥の写真に掲載されていました。7月13日(水)に写真を見せると「ひよどり」であることがわかりました。
脚立を立てて、親鳥が餌を与えて離れている間に、巣をのぞいてい見ると4羽雛がいました。音がすると、首を延ばして、口を開けて餌をもうらおうと反応します。 親鳥が餌を与える時は順番に与えるのだろうか、メスとオスの親鳥で与えるヒナの分担をしているのか、兄弟とはいっても、生存競争ですぐに反応して口を開けた雛鳥が早く、多く餌をもらえるのか、隠しカメラで観察できるなら調べてみたくなります。
親鳥↑ 親鳥↑ 雛鳥↑
7月14日(木)午前、朝から巣の周りが親鳥がいて、あわただしい雰囲気。ひな鳥も巣の横の枝に止まったりして、巣から出たりしていました。顔はまだ子供ですが、ほんの数日前まで体には羽は生えていなかったのに、羽が全身を覆っていました。 親鳥も二羽枝に止まり、雛鳥たちが飛び立って行きました。巣立ちの瞬間でした。しかし一羽だけはクリニックの窓の方に飛んで降りてきました。まだ怖い物知らずで、逃げる訳でもなく、手にもって投げ上げてもすぐ木の枝に止まってしまい、飛び立とうとはしませんでした。親鳥も戻ってきては様子を見ていますが、じっとしたままで近づいて行っても逃げようともせず、枝に止まっていました。診療をしながら時々中庭の方を見ていました。
午後になって親鳥が2羽同じ木に止まって、説得しているのかそうこうするうちにいっしょに飛び立って行きました。午後の診療が終わって、脚立を持ってきて、巣の中をのぞくと直径10センチ程度の大きさで、四羽がいるには狭いスペースでした。クリニックから帰る時にはまだクリニックの周りを飛んでいたり、木に止まっていましたが、翌朝には姿は見えなくなっていました。まさしくempty nest(巣立って空の巣)の状態でした。7月6日に見つけて、9日間と思ったより早く生まれ、巣立って行きました。雛鳥たちがいろんな危機を逃れながら成長し、また来年でも戻ってくるのを期待しながら、中庭を眺めています。