平成28年8月1日に初回者用の調理実習を行い、ヘルシーカレーを作りました。今年から始まった初回シリーズ(1シリーズ5回)の第4回目です。今回から初参加の患者様が1名加わり、7名の参加がありました。
早く来てくださった方がおられたので、カレーで用いるじゃが芋とにんじんは面取りをしていただきました。牛肉も、1時間弱煮込んでから使うことにしました。10時に全員集合しスタートです。木村栄養士より「一般的にカレーはルウひとかけらで100ー150kcal、塩分も2g以上あります。大体の人はカレールウ1.5ー2かけら食べ、カロリーも200kcal、塩分も3gとなります。今日のカレーはルウは使わずとろみはじゃがいもなので、ルウに値する部分のカロリーは24kcalくらいです。また、ごはんもマンナンヒカリを使っています」などと説明がありました。その後は担当に別れ、調理に入りました。
このカレーはじゃが芋をすりおろして作る事がポイントとなりますが、今日は患者様が「捨てるのはもったいないです!」とのことでしたので、面取りで残ったかけらをミキサーにかけ、とろみとして使用してみる事にしました。ミキサーで攪拌するのでとろみがつくのかが気になりましたが十分とろみが付き、とろみの分量分のじゃがいも全て入れなくてもよくなり、残ったものは具として食べるほうにチンして加えることにしました。また、試作のときはカレー粉全て入れてかなりスパイシーとなったので、1/3程度残し、全員で味を見てから残りカレー粉や食塩を加えるか加えないか考え、カレー粉は残し、食塩は入れないことにしました。カレーは喧嘩が勃発してはいけないので、肉が何個、じゃがいも何個、、、というように全員平等によそっていただきました。茄子のサラダは、ハズレの茄子だったようで皮をむくのが大変そうでした。一人担当にしていましたが意外に手間取り、手伝っていただきました。ゼリーは器にする皮に穴が開かないよう、慎重に果実をとって作っていただきました。少し果汁の色が薄かったのでホンのすこーしだけ食紅を加えることにしました。盛り付け配膳が済んで11時半過ぎ。順調に出来上がりましたが、ゼリーがもう少し固まったほうがよいということで、ゼリーがしっかり固まる前にいただくことにしました。
「マンナンヒカリご飯は、ぱさぱさすると思っていましたが、わたしは気にせずにたべられます」「グレープフルーツゼリーはきれいですね。味も美味しいです」「なすのサラダのドレッシングがヨーグルトが主張しておらず、茄子によく合っていますね」などの感想がありました。木村栄養士より、「今日のカレーは予定では食塩を追加で1.2gほど入れるのでしたが、入れずに少し隠し味でウスターソースを加えました。ですので今日の塩分は2.7g未満となりました」とのことでした。ある方は「以前はカツカレーを食べていましたが、糖尿となって食べていません。これならカレーでも安心して食べられますね。」といわれていました。
食後は参加者と院長交えて皿洗いをするのですが、男性の患者様が「ここで皿を拭くようになって、家でもたまーに皿を洗ったら拭くようになりました。拭いたほうが早いですよね。」と教えてくださいました。また、前回のシリーズの魚の包み焼きを家で作ってくださったとのことで、本当に感激です。このグループは数名の方が次回で初回シリーズ卒業となるのですが、今後も調理実習に参加したいということで「できるなら同じ班がいいです」といわれていました。初回シリーズの第二回目から参加した人も「私のこと忘れないでね。」といわれており、非常に仲のよい班のようです。調理実習後解散しても日が照るなか、数十分ほど立ち話をされており、調理実習を通して患者様同士の輪ができているようでした。
ご飯;精白米50g、マンナンヒカリ25g
ヘルシーカレー;牛もも60g、玉ねぎ、にんじん、ブロッコリー、じゃがいも、油、コンソメ、ローリエ、カレー粉
ナスのサラダ;ナス、パプリカ赤、ヨーグルト、酢、砂糖、細ねぎ
こんにゃくの土佐煮;こんにゃく、酒、だし汁、しょうゆ、花かつお
グレープフルーツゼリー;グレープフルーツ赤、ゼラチン、水、パルスイート