ウェルネスクリニック

ウェルネスクリニック

内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2017.11.23

初めての登山〜宮島彌山〜

DSC07718.JPGDSC07727.JPG平成29年11月19日(日)に当院の矢野栄養士が初めての登山として、広島県の宮島の弥山に登ったことを報告してもらいました。

「初めての登山〜宮島彌山〜」
矢野啓子
 11月19日(日)に木村栄養士に誘われて、宮島の彌山に登ってきました。木村栄養士のほか、院長、前川さん、渡辺さん、以前当院に勤めておられた中倉栄養士の総勢6名です。
 厳島(宮島)は、約6000年前瀬戸内海が出来た時に対岸と分離して島になったそうです。古代から信仰の対象の島で、平安時代の頃から山岳信仰の対象にもなっていました。806年に弘法大師空海が彌山を開基し、真言密教の修験道場になりました。
 そのような彌山に一度もお参りしたことがなく、職場の同期から「おみせんさんが一度も彌山に登ったことがない?自分は毎年歩いて登ってお参りしているよ」と言われ、宮島の彌山に登ってみようと思っていました。木村栄養士からよい機会を戴いたと感謝しています。
彌山は535mあります。海から一気に山になっていますので、急こう配の石段が連続するハードな道のりです。そのような予備知識もなく、いつもの蛇行した登山道だと思っていましたので、靴はウオーキングシューズ、金剛杖も持たず、リュックを背負うといういでたちです。他の方たちは、登山靴に、ストックを持って、服装も山ガールスタイルでした。

DSC07715.JPGDSC07733.JPG

彌山の登山コースは3つあります。紅葉谷コース、大聖院コース、大元コースです。11月はもみじの季節ということもあり、紅葉谷コースを選び、歩きはじめました。途中までは、ロープウェイの乗る人たちと一緒に歩きます。ロープウェイに乗る人たちと別れるといよいよ登山の始まりです。もみじの赤や、黄色になった木々を愛でながら歩いていましたが、途中から石段になります。石段は20cmくらいの高さから50cmの高さなどいろいろです。高い石段を登るときは足を高くよいしょと上げて登ります。急こう配で上がらない足を上げて登るのですから息が上がっていきます。途中何回も休息をとり、紅葉谷川のせせらぎや紅葉を楽しんだりしました。前川さんにストックをお借りしてやっと登ことが出来ました。感謝です。石段を登り終わったところに彌山本堂と消えずの火があるお堂がありました。
 

DSC07731.JPG

彌山本堂を横切り、巨岩の間を抜けて山頂に登ります。巨岩群は花崗岩で、長年にわたる風化でこのような形になったとのことです。山頂に登った時の清々しさは何とも言えません。海の中に静かに浮かぶ島々、五日市市、広島市の街並み、360度のパノラマは圧巻です。巨岩の上にお弁当を広げて戴きました。お弁当はJR宮島口駅近くのコンビニ買ったあなご弁当、おにぎり、サンドイッチ、野菜サラダなどです。雪がちらつく中でのお昼です。前川さんと渡辺さんが温かいボタージュとコーヒーを準備してくださり、温かさに皆さんほっといたしました。景色を眺めながら、遠くに見える街並みは呉市かねなど会話がはずみます。
少し休憩をとって山を降りました。消えずの火のお堂に立ち寄り、お参りをしてお茶を戴きました。降りるときは大聖院コースにしました。このコースも急こう配で石段が多く、スットクに頼りながら降りていきます。時々美しく色づいた木々に足を止めたり、途中平成17年の台風の爪痕を見ながら進んでいきました。自然の威力には畏敬を覚えます。大聖院について、石段をあがり本堂にお参りしました。本堂に「戒壇めぐり(胎内めぐり)」というところがあります。段を少しおりて真っ暗中に入ります。暗い中を手探りで、「右に行って、それから左」など声を掛け合って、前の人のリュックを触りながら進んでいきます。大聖院の説明では「本堂地下は真の闇で、この暗黒の世界を静かに進めゆくことにより、これまでの自分自身を省みて、積み重ねた罪障を取り除くための精神修養の道場であります」と。大聖院にもお参りできて嬉しく思いました。
 大聖院をお参りした後は、途中お土産を買って、フェリー乗り場に向かいました。帰りのフェリーは乗客でいっぱいです。JRで柳井まで帰り、家まで何とか歩きました。万歩計をみると約28000歩でした。少しぬるめのお湯につかり、足のマッサージをして、眠りにつきました。
 なんの準備をしないままでの登山でしたが、皆様の助けを頂ながら登ることが出来ました。一人ではきっとリタイヤしたことと思います。山頂に立った時の爽快感や360度見える自然の美しさに感動しました。お誘いがあれば、山ガールの服装を整えて登りたいと思います。彌山に登っていないと言っていた同期にあったら「自分の足でちゃんと登ったよ」と伝えたいと思います。
 皆様、足手まといだった私を彌山に登らせていただき、有難うございました。