ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2017.12.28

クリメシ(まかないー92「非常食」)

DSC02800.JPG平成26年3月より月2回程度昼の「まかない」を始めました。NHKの「サラメシ」という番組を真似て、「クリメシ」と名付けました。 平成29年12月28日(木)のまかないは「非常食」で、12名が参加しました。3分間スピーチは今回はなし。


昨年の12月の糖尿病教室で、熊本地震を体験した緒方 敬之 先生に「災害に備える〜熊本地震を体験して〜」というタイトルで、体験談を講演してもらい、災害に何をどのように備えていったらいいか勉強しました。昨年より始めた、防災用の非常食を食べながら、停電、断水で最初の3日間をいかに診療をしていくかを考えてみることにしました。

DSC02800.JPG今回は、クリニックに備蓄してある非常食を使ってのまかないです。10時半ごろ集合して作り始めました。
主食であるごはん(アルファー化米)は、お湯の量を加減することによって、2種類(リゾットか飯か)を選べるようになっていました。今回は、同じ種類のものをいくつか用意し、リゾット状にしたもの、飯のようにしたものの両方を作り、好みのほうを選ぶという形にしました。
缶詰は、ミックスビーンズとマグロのフレークを12人で分けました。
デザートに、甘酒、お汁粉を作り、羊羹を1人1本としました。
12種類の調理したアルファー米をジャンケンで好きなものを選んでいただきました。中米でもなく、柔らかすぎず美味しくいただきました。
昨年は電子カルテが停電で使用できない時のために、患者情報や処方の内容をどのように検索するかを話し合い、対策を考えてみました。今回はトイレの洗浄の水をどのように確保するかを考えてみました。当院には点滴室の床下に雨水タンクがあり、外の水撒きと男性トイレの小用の水に使っています。今回オープンして以来初めて、床の蓋をあけて、タンクの中を見てみました。暗くて、虫が飛んできて、水も黒く汚そうにみえました。タンクの水の深さを測ると60センチあり、バケツで水を汲み上げると透明で思ったほどの汚さはありませんでした。トイレのタンクまでバケツで持っていくのは大変そうですが、水洗トイレの水がないことを考えると一安心でした。

まかないアンケート(12名)
1.主食(アルファー化米)はどうでしたか。
硬さについて
 リゾット状を選んだ人:硬さはちょうど良かった。少し硬かったがかむのでちょうど良い。
 飯状を選んだ人:硬さはちょうど良かった。
味について:味はしっかりついていた。辛かった。水が欲しかった。良く混ぜなかったので、下のほうが濃くなっていた。
その他:最後まで温かかったのがよかった。味が濃いめで、最後まで食べるのがつらかった。カロリー、たんぱく質、炭水化物の割合が、糖尿病から腎臓食まで使えそう。

2.缶詰(ミックスビーンズ、マグロフレーク)について
こんなものだと思う。美味しかった。もう少し食べたかった。
豆は他のものと混ぜても良いと思う
フレークは味がしっかりついていた。味が濃いので、他のものと混ぜて食べたらよい。白米にはあうと思う。マグロフレークよりもシーチキンのほうが好き。

3.デザート(甘酒、お汁粉、羊羹)について
甘いものがあれば癒される。
甘い。けど疲れているときにはいいかも。
お汁粉は甘すぎる。
美味しかった。

4.災害時に食べたいと思ったもの
温かいスープ
温かいもの、味が薄いもの
カップラーメン
ドライカレー
パン、パスタ
チョコレート
野菜

5.その他、全体を通しての感想
実際に被災したとき、どんな心境でこの食事をいただくのか想像できないので、正直、おいしいのかわからない。疑似体験にはなるかも。
お湯さえあればあたたまって、心も身体もほっとできる。
しっかりした味付けなので、のどが渇いた。おなかはしっかり満たされた。
日ごろから精神力を鍛える必要があるかと思った。
キャンプみたいで楽しかった。
年に1度、こうして防災食を食べて防災について考える機械があるので良い。

DSC02799.JPGDSC02801.JPG献立:612kcal
アルファー化米(えびピラフ、ドライカレー、カレーリゾッタ、コーンリゾッタ、五目リゾッタ、梅しそリゾッタ、ガーリックリゾッタ、牛飯)
ミックスビーンズ
マグロフレーク
甘酒
お汁粉
羊羹
トマトジュース