12月20日(日)の糖尿病教室は山口県防府市の糖尿病ケアサポートオフィス 中山 法子先生に「健やかな足を育てるためのおはなし」というタイトルで講演をしていただき、スタッフを含めて27名が参加しました。
例年、糖尿病教室の6月と12月は通常とは異なるトピックスをテーマに開催しています。通常の糖尿病教室で「足の合併症」について勉強しますが、今回はさらに詳しく足との付き合い方について勉強することにしました。
12月19日(土)
午後6時にラルゴに集合して、中山先生を囲んで、スタッフと一緒に9名で食事会をしました。
前菜、スープ、魚、肉、デザートに美味しいワインもいただきながら、簡単な自己紹介の後、中山先生のこれまでの経歴や足のケアの取り組みなど、目から鱗が落ちるような足の話を伺いました。スタッフ自身の足の問題についても、わかりやすく、なるほどというような説明で、明日の糖尿病教室が楽しいものになる期待が高まりました。あっという間に時間が経ち、午後8時過ぎにお開きとなりました。
12月20日(日)
午前10時から教室が始まり、「足の寿命は何年と思いますか」という質問から始まりました。答えは「50年」ということで、ある年代以降はそれなりの手入れが必要になります。
まず足の役割には体を支える、衝撃を和らげる、歩く、血流を促す働きがあることの説明がありました。足は第2の心臓であり、足の骨の数は片方の足だけで26個あり、人間全体の骨の数の4分の1が存在している。足の構造の説明があり、その構造が崩れると、足の働きが低下し、それが膝や腰、肩など全身に影響を及ぼしていました。
今回、自分の足と靴があっているかをみたりするので、日頃履いている靴も持ってきていただきました。まずは靴と靴下を脱いで、素足で自分の足の状態を見てもらい、足の特徴、変形やたこ、足のアーチの状態などを実際に見ながら、説明をしていただき、参加者も自分の足や他の人の足の状態を見て、よく納得されていました。
タイトルにある「健やかな足を育て直すために」に必要なことは
①足と足の爪の手入れには「さんぽ(三保)」が重要で、保清、保湿、保護。
②足のストレッチや運動も大切なことで、足の指の間に手の指を入れたり、ゴルフボールを足の裏で回したり、タオルを足の趾でたぐり寄せたりすることが良い。
③足の爪を正しく切る
④自分にあった靴の選び方や中敷での補正も重要であり、靴の履き方も大事であること。、靴を履くときはそのまま足を突っ込まず、靴紐のある靴は必ず毎回、緩めて足の先や甲に合うようにした方が良いことなど。
⑤足の構造を本来の位置に戻すグッズのあること。ソックスやテーピングなど。
実際に参加者も参加しながら、わかりすく説明がありました。
講演の後、質問も多くあり、午前11時過ぎにひと段落し、いったん会は終了しましたが。会の後も個人的に質問される方も多く、丁寧に説明され午前12時まで続きました。実践的で足の手入れの重要さや奥深さを皆さん感じられたと思います。