ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2021.01.07

クリメシ(まかないー163「鮭の混ぜ寿司」)

平成26年3月より月2回「まかない」を始めました。NHKの番組「サラメシ」を真似て、「クリメシ」と名付けました。令和3年1月7日(木)のまかないは「鮭の混ぜ寿司」、12名が参加しました。3分間スピーチは今回は大久保院長。

1月から新しい栄養士の方が加わったので、自己紹介をして4人で調理をしました。
今回のまかないは、4、5月の調理実習で作る献立の試作になりました。
“鮭の混ぜ寿司”は、鮭に塩をふり、少しおいて水気をふき取ります。米の上に鮭をのせて炊飯器で一緒に炊きます。えびはゆでて、殻をむいて半分に切ります。きゅうりは角切り、とうもろこしの缶詰は汁を切っておきます。ご飯が炊けたら鮭を取り出してほぐします。ご飯にすし酢を混ぜ、ほぐした鮭、きゅうり、とうもろこしを入れてよく混ぜます。器に盛り付け、えびとしそを飾ります。

“小松菜とひじきのごま炒め”は、ひじきは水でもどしておきます。小松菜は3cmの長さに切り、人参は千切りにしておきます。人参は少しゆでておきます。フライパンにごま油を熱し、小松菜、にんじん、ひじきを炒めて味付けをします。最後にすりごまを入れます。
“豆腐としいたけのとろみスープ”は、しいたけは薄切り、豆腐は1cm角に切り、かにかまぼこはさいておきます。鍋に水と調味料を入れて、ひと煮立ちしたらしいたけとかにかまぼこを加えて煮ます。豆腐を入れて、水溶き片栗粉でとろみをつけて、卵をまわし入れます。器に盛り、三つ葉を飾ります。
デザートの“チョコ風寒天”は、いちごは飾り用に切っておきます。ココアとパルスイートを少量の牛乳で練ります。鍋に牛乳と練ったココアを入れて沸騰しないようによく溶かします。別の鍋に粉寒天と水を混ぜ、2分間煮溶かします。牛乳と合わせて型に入れて冷やし固めます。器に盛り、いちごとミントの葉を飾ります。

追加のデザートは世木事務員のお誕生日ケーキがあり、インターネットで買うことができるお取り寄せのケーキでした。お誕生日おめでとうございます。
小さなロールケーキがタワーになっており、色もカラフルで可愛らしく見た目も楽しめるケーキでした。
すべて違う種類の味だったので世木事務員が選んだあとは、みんなでじゃんけんをして、それぞれ好きな味を選びました。かぼちゃやきなこなどいろいろな味が楽しめて、しっとりしていてとてもおいしかったです。

まかないアンケート(計12名)
1.ちらし寿司はどのくらいの頻度で食べますか? 2、3ヶ月に1回:6名、半年に1回:5名、年に1回:1名 
2.腹何分 腹8分:1名、腹9分:2名、満腹:9名
3.今日のまかない、星いくつ:星3つ:10名、星2.5:1名、星2つ:1名
4.感想:ちらし寿司とても華やかでキレイ。コーンが入っているので、子供うけしそう。鮭の混ぜ寿司は簡単にできそうなので、ぜひ作ってみたいと思います。
小松菜とひじきのごま炒め、ごまの風味がよかったです。小松菜とひじきのごま炒めが少し辛かった。
とろみスープはトロッとしていて温まり、とてもおいしかったです。
チョコ風寒天、あっさりとしているけど、チョコの風味が味わえて大満足です。

3分間スピーチ(要旨)「PCR検査」 大久保院長

新型コロナウイルス感染症の診断で話題になり、流行語大賞にもノミネートされた「PCR検査」について、説明します。
PCRはPolymerase Chain Reactionの略で、日本語訳は「ポリメラーゼ連鎖反応」と呼ばれる。DNAポリメラーゼと呼ばれる酵素が一連の温度変化のサイクルを経て、任意の遺伝子領域やゲノム領域のコピーを指数関数的に(ねずみ算的、連鎖的)に増幅して、少量のDNAサンプルを増幅する事が出来る。1983年Kary Mullisにより発見され、1993年ノーベル賞を受賞した。
PCRは古代DNAサンプルの解析、DNA型判定(法医学で本人の同定、親子鑑定)、感染性病原体の特定や感染症診断に利用されている。

原理は
材料;
標的DNA、標的DNAの各末端配列に結合する1本鎖DNA(プライマー)、DNA合成の素材(基質)であるdNTP、サーマスアクアティカスという高熱菌由来の熱安定性DNAポリメラーゼ(Taq DNA ポリメラーゼ)、緩衝液。

方法;
1サイクルが94度、50〜60度、72度の3つの温度変化をさせるサイルクルを繰り返す。
①94度;2本鎖DNAが1本鎖に別れる(変性)
②50〜60度;1本鎖DNAにプライマーが結合し、2本鎖を形成する(アニーリング)
③72度;Taq ポリメラーゼの至適温度、プライマーの末端からdNTPを材料として、DNAを合成して行く。(合成)それを繰り返す事により、n回繰り返すと2のn乗に増幅される。


欠点
増幅予定の遺伝子の両端の配列がわからないとプライマーが作成できない。100kbを越える長いDNAは実行不可能。
長所
操作が容易で迅速である。
出発のDNAが少量でも十分である。
応用
素材がRNAの時にはRT(reverse transcriptase)でcDNAを作成してからPCRを行う。RT-PCRと呼ばれている。新型コロナウイルスはRNAウイルスなので、この方法が用いられている。

献立 6.65単位(532kcal)

鮭の混ぜ寿司 精白米、酢、ラカント、塩、鮭、えび、きゅうり、とうもろこし(缶詰)、しそ
小松菜とひじきのごま炒め 小松菜、人参、ひじき、ごま、しょうゆ、砂糖
豆腐としいたけのとろみスープ 木綿豆腐、鶏卵、しいたけ、かにかまぼこ、三つ葉、薄口しょうゆ、塩
チョコ風寒天 牛乳、いちご、パルスイート、ココアパウダー、粉寒天