ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2022.10.03

第588回調理実習「カロリー控えめ天ぷら」

令和4年10月3日(月)の調理実習は、初回シリーズの2回目で、「カロリー控えめ天ぷら」を作りました。参加者は7名でした。

10時に参加者の方が集まり、調理実習が始まりました。
はじめに、今回初めて調理実習に参加された方が3名いらっしゃったので自己紹介から始まりました。一人暮らしで食事がいつもワンパターンになるので参加することにした方、なかなか痩せないと悩んでいる方、家の近くに畑があって野菜やお花を育てている方などいろいろな方がいらっしゃいました。
次に、ここの調理実習の献立の基本についての話がありました。食品交換表の説明があり、1単位が80kcalであること、1単位の食品の目安量などの説明がありました。最近は、糖質制限をされている方が増えています。しかし、ご飯には植物性のたんぱく質が含まれているので、単位の範囲内でしっかり食べた方がいいという話がありました。
その後、木村栄養士から献立説明がありました。今回の「カロリー控えめ天ぷら」は当院でもNo.5の中に入るかと思う献立です。天ぷらというと、カロリーが高く、糖尿病と言われたらあまり食べてはいけないもの。というイメージがありますが、今回作る天ぷらは、2008年に東大病院の栄養士さんが糖尿病学会で発表されたもので、天ぷらだけで360Kcalとなっているものです。普通の天ぷらは700Kcal〜800Kcalあるので、カロリー控えめなのが分かって頂けるかと思います。そして調理で大事なポイントは、天ぷら粉と水の量です。きちんと計量して作ることによって、カロリー控えめな天ぷらに仕上がります。 天ぷら粉も市販されているものを使う方が良いとのことでした。それぞれ担当を決めて、10時40分から調理を開始しました。

”大根飯”は、精白米は洗ってザルにあげておきます。大根は1㎝角に切り、だし汁と調味料で2、3分に煮て、大根と煮汁を分けておきます。炊飯器に大根と煮汁、分量の水を加えて炊きます。炊き上がったご飯にいつもはゆでて刻んだ大根葉を入れるのですが、今回は大根葉がなかったので、かぶの葉を使いました。
”天ぷら”は、具材を一人ひとり、交代で切ってもらいました。今が旬のさつまいもやれんこんを順々に切って量りにのせ、献立表の通りの分量を目指します。「ピッタリにできた!」「惜しい!」と皆さん盛り上がっている様子でした。 最初は苦戦されていましたが、だんだんコツをつかんでいる様子でした。具材を切り終わったらいよいよ揚げていきます。天ぷらの揚げ具合は難しく、集中して取り組んでおられました。出来上がりがとてもきれいに揚がっていて美味しそうでした。 天ぷらが終わって、その他の調理をしました。
”かぶの酢の物”は、かぶは皮をむいて薄くいちょう切りにして塩を振っておきます。人参も薄くいちょう切りにしてゆでました。わかめは水で戻しておきます。水気を切って、調味料と和えて器に盛ります。10月ですが暑かったので、ガラスの器に盛り付けました。

”澄まし汁”は、花麩はぬるま湯で戻して、しめじは小房に分けます。だし汁としめじが煮立ったら、花麩を加えて調味料で味を整えます。
”オレンジ”は飾り切りにし、1人2つ盛りました。参加者の方が切れに切ってくださいました。

12時に出来上がり食べ始めました。
澄まし汁を一口飲んで「おいしい!」という声が多かったです。だしをしっかり取ると少ない具材と調味料でとてもおいしくなります。「普段のご飯の味が濃いことがわかった。薄味に慣れないといけない。」と話されていた方がいらっしゃいました。
酢の物の人参は生ではダメなのか?という質問がありました。生でもいいのですが、スーパーで売られている人参は収穫した時期や新鮮なものかどうかわかりにくいです。そのため、固いものが多いので調理実習ではゆでて食べることが多いです。
参加者の方の家の近くで馬を飼っている家があるそうです。飼い主の人に頼めば乗せてもらえたり、餌をあげることもできると教えてくださいました。みなさんとても興味深く聞いておられました。
後片付けをし集合写真を撮って、次回1月にまたお会いすることを約束して、13時前に解散しました。

献立 6.53単位(522kcal)
大根飯 大根、米、だし汁、酒、みりん、食塩、かぶの葉
天ぷら えび、さつまいも、かぼちゃ、れんこん、しいたけ、しそ、ししとう、天ぷら粉、油、大根おろし、しょうが、めんつゆ
かぶの酢の物 かぶ、にんじん、わかめ、酢、パルスイート、しょうゆ
澄まし汁 花麩、しめじ、みつば、うすくちしょうゆ
果物 オレンジ