ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
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2023.05.25

山ガール第7弾報告〜サンチアゴ巡礼2023〜

令和5年4月23日(日)〜5月5日(金)に当院の大久保事務員が、スペイン・サンチィアゴ巡礼に行ったことを報告してもらいました。

コロナ禍のこの4年で登山靴を履いたのは、今年2月の琴石山登山一回のみの私が、7kgのリュックを背負ってスペイン巡礼路150kmを7日間かけて、歩いてきました。この旅は、”心(魂?)は喜び、身体は悲鳴をあげた旅”となりました。

帰国して早や3週間経ちました。帰国して数日間は、「寝袋をしまって出発の準備しないと…」と、朝飛び起きては、「あっ、日本だ!家のベッドだ!」と、ひとり苦笑いするほどでした。帰国後ひいた風邪も治って、やっと元の状態に戻りつつありますが、巡礼最終日から始まった左足首の痛みは、なかなか治らず、今だに左足をかばって歩いています。



旅の詳しい様子は、先生が手記を書いていますので、印象深かったものを3つ書きたいと思います。
1、スペイン人のお宅に泊まらせていただき、あたたかいおもてなしを受けたこと。
今だに狐につままれたような気持ちです。まさかスペインの田舎で、イタリア製の大きなカップでお抹茶をたてることになるとは思いませんでした。キッチンの窓から大草原を眺めながら、シャーロンさん手作りのマフィンといただくお抹茶は格別でした。


シャーロンさんのおもてなしは、さりげなく自然でした。私達の生乾きの衣類を、わざわざ暖炉の火を起こして乾かしてくれたり、帰りのマドリードまでの行き方を考えてくれたり、頭が下がるほどでした。


2、電気のない修道院廃墟の宿でゆっくり過ごしたこと。
その宿には、昼前に到着しました。その宿は、廃墟ということで、屋根がなく、遺跡の壁の中にピクニックテーブルがいくつかあります。そこに座って、ただただぼーっとしていました。時折り、巡礼者や宿泊者と話しますが、自由。遺跡や青空を眺めて過ごす時間は、私にとって非日常、全然退屈しませんでした。特に面白かったのは、「Marco! Marco!」(額縁!)と言いながら、持参した不思議な絵の額縁を手持ちの木材て作ろうとしていた地元のおじさん!結局、木材のサイズが合わず、額縁はできあがらなかったのですが、その作業を手伝ったりしてとても楽しかったです。言葉があまり通じなくてもです。


夕食は宿泊者全員(7人)で用意しました。皆で切った野菜のサラダ、そしてバケットと、パスタとワインというシンプルなものです。先生が日本から持って来たお好み焼き粉で作った具なしお好み焼きが追加メニューです。オランダ・アメリカ・イタリア・モルドバ・ベルギー・スペインの人達とわいわいお喋りしながらの夕食の2時間は、あっという間でした。


3、泊まる宿がなく、予定より10km余分にひたすら大草原を歩いたこと。
まさか野宿?なんて、思いながら、午後の強い日差しを浴びながら、麦畑の大草原の中、とにかく身体を前に移動させることだけに集中、ある意味、非日常の経験でした。10km頑張ったご褒美は、台湾人の女性(2日前に同じ部屋だった)が空きのある宿から声かけてくれたこと、自転車旅のドイツ人との夕食での楽しい語らい、そして、大鍋で作られたパエリアの美味しさでした。


 

4年ぶりのCamino de Santiagoは、とても濃厚なものとなりました。とにかく無事に帰れて、ほっとしています。足首の痛みは、過体重とリュックの重さが原因だと認識しています。


次回までには、対策しなきゃと思っていますが、どうなることやら……