令和3年9月27日(月)の調理実習は「冷製パスタ」を作りました。参加者は3名でした。
10時に参加者の方が集まり、調理実習がはじまりました。献立説明の前に、糖尿病の食品交換表の表1についてのお話がありました。ご飯の1単位は50gです。1食3単位とると考えると150gのご飯になります。冷製パスタのスパゲティは糖尿病の食品交換表の中では表1になり、ごはんの仲間です。スーパーなどで売られているスパゲティの1束は乾麺で100gあります。スパゲティ1単位は乾麺で20gです。全部食べてしまうと5単位を1食で摂ってしまうことになります。今回の献立は3単位になるように60gのスパゲッティを使っています。食べ過ぎには気を付けましょう。またパスタ料理は、トマトソースやクリームソースなどこってりとしたソースが多いので、今回は冷製にしてあっさりとしたものになっています。
その後、献立の説明があり、それぞれ担当をきめて、10時30分から調理に取り掛かりました。
”なすの冷製パスタ”は、なすは1cm幅の半月切りにします。なすを水にさらし、水気を切ります。みょうがは輪切りにし、大葉は千切りにします。人参は半月切りにして茹でます。生姜はすりおろしておきます。イカはざっと湯通しして臭みをとっておきます。
フライパンにごま油をひいて、イカを炒めます。次になすを入れて炒め、人参、おろししょうが、ポン酢、めんつゆを入れ軽く炒め、全体がなじんだら火からおろして冷まします。
沸騰したお湯に塩を入れ、スパゲティーを茹で、流水で洗って冷まします。スパゲティーにみょうがを入れて絡め、具材を盛り付け、大葉を飾ります。
”鶏肉のケッカソース”は、トマトを湯むきして、5mm角に切ります。同じようにパプリカ、きゅうりも切り、ボウルに野菜を入れてバジル、塩コショウで混ぜ合わせます。
鶏肉は酒とバジルでもんでおきます。230度に温めたオーブンで12分焼きます。皿にレタスをひいて、鶏肉を盛り、ケッカソースをかけます。
”アスパラガスのチーズがけ”は、アスパラは3cm長さに切り、下湯でします。パプリカは細切りにします。
フライパンでアスパラとパプリカを炒めて、塩コショウで味を整え、パルメザンチーズをかけます。
”ズッキーニのスープ”は、ズッキーニとたまねぎを薄切りにし、炒めます。しかし今回はズッキーニが手に入らなかったので南瓜を使いました。南瓜は皮つきのままラップをしてレンジで6分加熱して、粗熱が取れたら皮をむきます。簡単に皮がむけるので気持ち良かったです。炒めた玉ねぎに水とコンソメを加え柔らかくなるまで煮ます。
南瓜と煮た物をミキサーにかけて豆乳を加えて塩コショウで味を整えます。
”マンゴープリン”は、ゼラチンをふやかしておきます。マンゴー缶を実と汁に分けます。マンゴー、牛乳、ヨーグルトをミキサーにかけてザルで漉します。器に流しいれて、冷凍庫で約25分冷やし固めます。今回はミントとチェリー缶を添えました。毎回木村栄養士が合わせる噐や盛り付けを変えているのですが、今回もまた前回よりも秋らしく素敵な盛り付けになっていました。
11時45分にできあがり食べ始めました。
みなさんの手際が良く早く出来上がったのでゆっくりお話する時間がありました。今度10月10日の患者会で行くぶどう狩りのお話から、「最近はキャンベルが無いねえ」とぶどうの品種を言っておられたので、気になって調べてみました。キャンベルアーリーは、アメリカ生まれの黒ぶどうのことで、1897年に日本に導入されたようでした。日本では馴染み深いブドウとして広く普及していったようです。今ではこれを元に沢山の品種が生まれていて、国産ぶどうで最も親しまれている巨峰も、元をたどればこのキャンベルアーリーなのだそうです。
今回はお花も参加者の方がたくさん持って来てくださったので食卓も秋らしくてとても華やかでした。「紫式部」というお花や「アンデスの乙女」という、私にとっては初めて聞くお花の名前を教えてくださいました。「菊芋」のお花もあり、黄色で明るいお花が咲くのだと知りました。
食後のコーヒーをいただき、後片付けをし、また次11月にお会いすることを約束し、13時に解散しました。
献立 6.8単位(544kcal)
ナスの冷製パスタ スパゲティー、いか、なす、人参、みょうが、しそ、ポン酢、めんつゆ
鶏肉のケッカソース 鶏もも肉、トマト、黄パプリカ、きゅうり、レタス、バジル
アスパラの粉チーズかけ アスパラガス、赤パプリカ、パルメザンチーズ
南瓜のスープ 南瓜、たまねぎ、豆乳、コンソメ、塩、パセリ
マンゴープリン マンゴー(缶)、牛乳、無糖ヨーグルト、ゼラチン、チェリー